【アルゼンチン共和国杯】過去には伏兵絡み「3連単20万馬券」も 想定10人気前後に“穴の資格”浮上「高配当メソッド」
今週は、第62回アルゼンチン共和国杯(GII、芝2500m)が東京競馬場で行われる。
今年は、日経賞2着、目黒記念3着と重賞で堅実なクロミナンスや、日経新春杯2着のサヴォーナ、新潟記念2着のセレシオン、オープン特別連勝中のショウナンバシット、昨年の当レース2着マイネルウィルトスなど、初重賞制覇を狙う実力馬が集結。
ここでは過去10年のデータから「配当傾向」を分析して、レース傾向および“儲かる買い方”をジャッジする。
■3人気以内が9勝、推奨は頭固定の馬券
過去10年、1~3番人気が計9勝と勝ち星は人気サイドから出現。残る1勝は2022年ブレークアップ(6人気)の勝利だけとなっている。しかし2着は1~3番人気が計1回のみで、4~9番人気が計9回。3番人気以内同士のワンツー決着は2018年の1回のみとなっている。一方、3着は勝ち馬同様に人気サイドに限られており、10頭中9頭が4番人気以内。3番人気の6回が最多だ。
人気サイドの決着が多く、5番人気以内は【9.8.9.24】と好走馬31頭(昨年3着同着)のうち27頭を占めている。3番人気以内だけの決着は10回中0回だが、2頭が好走した年は8回。5番人気以内は10回中6回となっている。
馬連の平均配当は2623円。3桁配当が2018年の1回で、10倍台が5回、他3回が30~70倍台。馬単は4535円で馬連の1.4~1.7倍前後の配当になる。3番人気以内馬が強い傾向を踏まえると、2連系の馬券は「馬単」をメインとするのが得策。
3連複の平均配当は8806円。昨年同着のためそれぞれ配当が半減となり、990円と1790円。それを除くと、20~30倍台が5回、10倍台が1回、万馬券は3回発生している。3連単は3万9064円で、昨年を除くと4桁配当は1回のみ。100~200倍台が5回、400倍以上が3回で、2020年は3人気→6人気→9人気の決着で20万2520円の高配当となった。
1列目は1~3番人気から1頭、2列目は4~7番人気から複数、3列目は1~3番人気に加えて穴馬を取り入れても。また頭や軸は人気サイドから入れるので、3連複は「2頭軸」か「相手を絞り」点数を押さえつつ、「3連単」でしっかり上積みを図るのがベターだろう。
■大手生産牧場が中心
1~3番人気以内で勝利した9頭のうち7頭はノーザンファーム生産馬で【7.1.2.5】勝率46.7%、単勝回収値191を記録。今年は人気サイドならセレシオンしか該当しなさそうだが、同馬はGIII・新潟記念2着。クロミナンスは白老ファーム生産で、ノーザン・社台系の大手生産牧場として大枠を見れば有力候補だが、他にも勢いがある4、5歳馬と並んだ際に7歳馬という点で伸びしろがどこまであるか心配はある。
また3番人気以内馬はノーザン、社台、白老ファームの大手生産牧場が多くを占め、3着数ももちろん多い。このうち前走GIII以下は【1.1.7.4】。セレシオンはこちらの方が合致する。
2着9回の4~9番人気で見ると、前走GII組で前走時、人気より着順が上だった馬が【0.4.1.5】連対率40.0%をマークする。京都大賞典3着のメイショウブレゲは「前走ハマっただけ」と見るのは危険。目黒記念も大きく負けていないだけに、ハマれる力があるということだろう。想定9番人気前後に落ち着きそうで、穴の資格あり。
前走重賞以外の組【1.4.0.16】のうち好走馬は3勝クラスを勝利した馬か、オープンクラスで好走経験のある馬。直近で結果が出せていない馬よりも勢いのある馬、最低でもオープン実績は必要だ。2連勝中のショウナンバシットは好走圏内か。衰え知らずで2500m戦ならチャンスがありそうなハヤヤッコもメイショウブレゲに続き穴候補になりそう。
◆著者プロフィール
シャト美(しゃとみ)
馬とお酒をこよなく愛する競馬女子。シャト美の由来は、強さと美しさを兼ね備えた名馬タイキシャトルより。馬券は無駄な買い目を削ぎ落とし、少点数の馬連、馬単、ワイドがメイン。現在はUMAJIN内『競馬サロン』にて予想コラム、『SPREAD』では、シビアに馬券と向き合う「高配当メソッド」を執筆中。