Jリーグは29日に理事会を開催し、栃木シティ、ヴィアティン三重、レイラック滋賀FC、高知ユナイテッドSCの4クラブについて、今季のJFLにおける最終順位、平均入場者数、年間入場料収入の要件を満たすことを条件にJリーグへの入会を承認した。一方、入会申請を行っていたヴェルスパ大分は継続審議となっている。

 条件付き承認を得た各クラブは入会要件を満たした上で今季のJFLを1位で終えた場合、自動で来季のJ3昇格が確定。2位で終えた場合はJ3・JFL入れ替え戦に勝利することでJ3昇格が確定する。JFLは残り4節で栃木シティが1位、高知ユナイテッドSCが2位、レイラック滋賀が3位、ヴィアティン三重が4位につけている。

 なお、Jリーグ側は29日に行った記者会見で、条件付き承認の4クラブと継続審議となったヴェルスパ大分との違いについて「(V大分は)順位以外の入会条件を満たす確度が他の4クラブより少ないため」と説明している。

 以下、Jリーグ入会審査項目と各クラブの10月27日時点平均入場者数

▽入会審査項目

・入会直前年度までに、安定的な支援組織の整備に向けた取り組みを行っていること

・入会直前年度のJFLのリーグ戦におけるホームゲームにおいて、1試合平均入場者数が2000人に到達し、かつ年間入場料収入が1000万円に到達していること

・短期的に資金難に陥る可能性が極めて低いとJリーグが評価できる状態にあること

・入会直前年度のJFLのリーグ戦における最終順位が2位以内であること

・入会直前年度のJFLのリーグ戦における最終順位が2位のクラブについては、第20条の2に定めるJ3・JFL入れ替え戦に勝利すること

▽10月27日時点平均入場者数

栃木シティ:2033人

ヴィアティン三重:2047人

レイラック滋賀:1977人

高知ユナイテッドSC:2257人

ヴェルスパ大分:1550人

(取材・文 竹内達也)