先場所を全休した大相撲の横綱・照ノ富士(伊勢ケ浜)は29日、福岡・太宰府市の部屋宿舎での稽古に姿を見せなかった。部屋の力士たちは九州場所(11月10日初日・福岡国際センター)に向けて始動したが、糖尿病や両膝痛で秋巡業も一時離脱しただけに、調整遅れが心配される。

 この日の午後は福岡市内での力士会に出席後、琴桜(佐渡ケ嶽)と大の里(二所ノ関)の両大関らとともに福岡市役所と福岡県庁を表敬訪問した。「場所に出られるように調整して頑張っていきます」とする一方で、体調については「普通」と言葉少な。自らの体と相談して稽古の可否を判断するか、と問われ「いつもそう」と語った。

 九州場所では1横綱3大関となる。一年納めの場所に向け「全体的に盛り上がっていけるのが一番いいと思います」と述べた。