ソフトバンク山川穂高、日本シリーズ第1号も「あまり頭に入れていない」 4番が考えるレギュラーシーズンとポストシーズンの違い
◆SMBC日本シリーズ2024 第2戦 DeNA3―6ソフトバンク(27日、横浜)
ソフトバンクの山川穂高内野手(32)に、待望の第1号が飛び出した。初回2死一塁で、先発大貫晋一の119キロのカーブを我慢して振り抜き、打球は左翼フェンスを越えた。初出場の日本シリーズで初の本塁打。「(フェンスを)越えたかなと思いましたけど、確信ではない。しっかり押し込めた」と振り返った。
ソフトバンク加入1年目の今季。34本塁打、99打点で2冠を達成した。リーグ優勝が決まる前、山川は試合後も自分のスマートフォンで他チームのライブ中継を見ながら「(タイトル争いは)シーズンの醍醐味というか、楽しみなので。(リーグ2位の)日本ハムの結果、そして(打点2位の)ソト選手の結果をちらちら見ながら、よしよしよし、という感じでやるのが、シーズン終盤の楽しみなんですよね」と話していた。レギュラーシーズンでは、チームの優勝争いに加え、個人の成績も常にチェックしていた。
ただ、日本シリーズ初本塁打を放った試合直後、山川は「(個人成績は)あまり頭に入れていない」と言い切った。初戦の26日は、2三振を含む3打数無安打。それでも「打ってないですけど、勝てばいいと思います」。レギュラーシーズンとは違い、個人の成績は考えず、チームが勝つことだけを考えている。「最終的に勝てばいいかなと。(本塁打で)チームが勝ちに近づく(ことに)喜びがあります」。今の4番が求めているのは、1本の本塁打より、1勝だ。(大橋昂平)