「彼が打ち続けることが最善の利益」それでも“期待”される大谷翔平のWS登板 グラスノー「彼ならできると確信している」
投手・大谷への期待感は変わらずだ(C)Getty Images
ドジャースのデーブ・ロバーツ監督が現地時間10月24日(日本時間25日)、本拠地ドジャースタジアムで行った前日の会見で大谷翔平のワールドシリーズでの投手復帰についての質問があった。ドジャース専門メディア『Dodger Blue』が会見の様子を動画で公開している。
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ロバーツ監督はシリーズ中に大谷が登板する可能性を問われ、「可能性はまったくありません。質問してくれてありがとう」と断言して笑顔で返すと、会場は笑いに包まれた。リハビリが順調に進む中で、ポストシーズンで勝ち進んだ場合の「大谷登板」の可能性は0ではないことを示唆していたが、ワールドシリーズでの登板は完全に否定した。
ドジャース専門メディア『Dodgers Nation』でも、「2度目のトミー・ジョン手術を受け、今季は指名打者を務めたオオタニは、理論的には投手に復帰できる回復段階に達した。しかし、彼が打ち続けることが、誰にとっても最善の利益なのだ」と記した。
さらに、殿堂入り投手のランディ・ジョンソンも同じ意見だとし、YouTubeチャンネル『The Pat McAfee Show』に出演した際、「もし私がドジャースのオーナーや経営陣だったら、彼にドジャースでこれまでやってきた攻撃力を発揮させ続けるだろう。それから春季トレーニングに行って、彼の状態を確認するだろう。来年はローテーションの大きな部分を占めてくれればと思う」と、来季万全な状態での「投手復帰」を望んだ。
投手のタイラー・グラスノーも、米野球専門ポッドキャスト番組『Foul Territory』に出演した際、大谷のワールドシリーズ登板について「長期的に見れば、2度目のトミー・ジョン手術を受けた彼は、10年契約を結んだばかりだ。将来を考えれば、おそらく最善の策ではないと思う」とし、「彼が貢献できること、あるいは彼が打撃で貢献してきたことは非常に大きいと思う」と、レギュラーシーズン同様に打者専念での活躍を望んだ。
さらに「もし彼に聞いたら『賛成だ』というのは確かだけど、これはもっと集団的な決断だ。打者のいる状況での投球感覚を理解する必要があるから時間がかかると思う」と話した。それでも、「彼が支配的な投球ができることは信じて疑いない。チームの決断だからわからないが、もしそうなったら(登板したら)驚くだろうけど、彼ならできると確信している」と私見を述べた。
大谷が現実的にワールドシリーズで登板することはないにしても、周囲やチームメイトが驚くほどの圧倒的なパフォーマンスをワールドシリーズでも見せてくれるはずだ。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]