「オオタニにお金を使う気がないなら」エンゼルスの球団方針に地元メディアが“疑念”示す「誰に使うつもりなのか?」打開策も提示
大谷も退団したエンゼルスの地元メディアが球団方針に疑念を示した(C)Getty Images
ドジャースとヤンキースが相まみえる注目のワールドシリーズが現地時間10月25日(日本時間26日)に開幕する。
その他のチームは来季へ向けての補強策を着々と進めていくことになるが、球団ワーストの99敗を喫したエンゼルスは、ストーブリーグでどのような対策を講じるのだろうか。
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エンゼルス専門メディア『Halo Hangout』は、米紙『New York Post』のジョン・ヘイマン記者のコメントを引用。エンゼルスについて「彼らはまだアンソニー・レンドーンとマイク・トラウトの件(ともに大型契約しても長期離脱)でダメージが癒えていない。そして、明らかなのは、オオタニにお金を使う気がないなら、誰にお金を使うつもりなのか? わからない。彼らが何かにお金を使うとは思えない」と語ったという。
同メディアはこのコメントは多くのことを示唆しているという。エンゼルスのオーナーであるアート・モレノ氏は十分な資金を投じて補強策を進めようとしているようだが「誰にお金をかけるつもりなのか、と疑問に思う人もいるだろう。実際、ほぼすべてのポジションで強化が必要だ」とし、「この時点では、『誰』は関係ない。どんな選手でも獲得すれば、今は大きな勝利のように感じられるだろう」と記した。
そして「ヘイマン氏は、エンゼルスが例えば、アンソニー・サンタンダー(オリオールズ)、グレイバー・トーレス(ヤンキース)、マックス・フリード(ブレーブス)といった大物FAの獲得の可能性に言及している」としたものの、「勝利を優先するFA(選手)にアナハイムが自分のための場所であると説得するのは間違いなく難しいだろう」と続けた。
「FAになる選手で、オオタニほど実力のある選手から『エンゼルスと契約したい』という言葉が出てくることはないだろう。そこで、エンゼルスに入団する『意欲』がカギとなる」と示した。
エンゼルスはそんな意欲ある選手をトレードで獲得すべきだとし「エンゼルスは現在、MLBとMiLB(マイナー)のロースター全体を再評価していて、2025年以降に、より競争力のあるロースターを組むためにいつでも誰とでもトレードできる準備がある」と、打開策を提示していた。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]