スポニチ

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 阪神のドラフト3位指名を受けたKMGホールディングス・木下は、憧れの投手との頂上決戦を思い描いた。

 「ゆくゆくは阪神を代表する、エースと呼ばれるような投手になりたいと思っていて、日本シリーズで伊藤投手と投げ合うことができればいいですね」

 日本ハムの伊藤を目標にしており「マウンドでの間合い、余裕のあるしぐさは自分にないことなんで、いつか超えられるように」と背中を追う。それでも現時点で伊藤に勝っている部分を問われると遠慮気味に「ストレートの球速ぐらいじゃないですかね」と苦笑い。その言葉通り、最速156キロを誇る直球で、プロの舞台でも投球の中心に据えて戦っていくつもりだ。

 現役時代に「火の玉ストレート」を投げ込んだ藤川新監督にも早速、弟子入りを志願。「いろいろ教えていただきながらストレートを成長させていけたら」と目を輝かせた。球速に関しても「160キロをまずは目標に」と通過点を強調し「球速に限界はないと思うので」と豪語。視線はずっと前を向いていた。

 KMGホールディングスの加藤監督も「もっと下位指名だと…。この3位は新監督の思いが反映されていると思う」と期待。伸びしろしかない23歳がプロという大海へ飛び込む。