「他人事ではなくて震える」ピーコさん死去、“相方”おすぎへ寄せられる心配と晩年の壮絶”老々介護”
タレント、ファッション評論家のピーコさんが、9月3日に亡くなっていたことが、10月20日に明らかになった。79歳だった。
ピーコさんは、双子の弟で映画評論家、タレントのおすぎと「おすぎとピーコ」としてコンビで活躍。“オネエタレント”として、冠番組の『おすぎとピーコの金持ちA様×貧乏B様』(日本テレビ系)などを持ったほか、『森田一義アワー 笑っていいとも!』(フジテレビ系)にそろってレギュラー出演するなどしていた。
ピーコさんの知名度を上げたのは「辛口ファッションチェック」だと語るのは、放送作家だ。
「『3時にあいましょう』(TBS系)にはじまり、各テレビ局のワイドショーで、芸能人のファッションに辛口のコメントを連発していました。この“毒舌芸”が、のちにタレントとしてのブレイクにつながっていきます。ただ、表では毒舌を見せていても、裏ではとてもいい人だったと聞きます」
X上では、ピーコさんへのねぎらいの言葉とともに、弟のおすぎを心配する声が相次いでいる。
《ピーコさんが亡くなりました…気になるのはおすぎさん…》
《おすぎさんも元気にしてるのかな? 毒舌だけど憎めない、愛のあるふたりだなぁって印象でした》
こうした声が多いのは、ここ数年の報道の影響が大きいとスポーツ紙記者が語る。
「亡くなったピーコさんとおすぎさんは、晩年は一緒に暮らしていると報じられました。2021年ごろからおすぎさんに認知症の症状が出始めたため、ピーコさんが自宅に呼び寄せ“老々介護”の状態で暮らしていたといわれます。同年末以降、ピーコさんも表舞台から姿を消していました。
そこで、兄弟仲が悪化したため、2人は再度“決別”し、おすぎさんは施設に入所。ピーコさんにも認知症の症状が出始めたため、あとを追うように別の施設に入っています」
2022年4月に「NEWSポストセブン」の取材を受けた際、ピーコさんは「おすぎはもう死んだのよ」と冷たく突き放したとも伝えられている。それだけ“老々介護”が壮絶だったのだろう。
こんな状況だが、X上ではこんな意見がよく聞かれている。
《おすぎさんも施設だったり ピーコ氏も老老介護と認知症で万引きしちゃったりとかなり大変な状況になっていたらしいわね。本当、こういうのは他人事じゃないわ》
《おすぎさんとピーコさんの件はいずれ我が身にもふりかかる話なので他人事ではなくて震えるしかない 布団にくるまって震えている》
2025年には、日本の総人口の約18%が75歳以上になるとされている。超高齢化社会を迎え、多くの人々が、今回の訃報に至る経緯を身近な問題に感じたのかもしれない。