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 英男性グループ「ワン・ダイレクション(One Direction)」のメンバーとして活躍していた歌手のリアム・ペインさんが転落で死亡したことが16日(日本時間17日)、分かった。31歳。複数の海外メディアが報じた。訃報を受け、ともに活動したメンバーが追悼のコメントを発表した。

 英BBCはアルゼンチンのブエノスアイレスで滞在していたホテルの3階から転落し死亡したという警察の声明を発表。今月初め、ペインさんは同じくグループのメンバーとして活動していたナイル・ホーランのアルゼンチン公演に参加していたという。

 「現場の警察官たちは当初“薬物やアルコールの影響を受けている可能性のある攻撃的な男性”がいると通報を受けた」というが、この男性がリアムさんかどうかは不明。詳しい死因などは今後解剖が行われる予定と伝えた。

 訃報を受け、ともに同グループで活動していたメンバーたちはSNSを通じコメントを発表。

 グループ公式インスタグラムでは「リアムの訃報に、私たちは完全に打ちのめされています。時間が経ち、皆が落ち着けるようになったら、もっとお話しできることもあるでしょう。しかし今は、私たちの大切な兄弟である彼の喪失を悲しみ、乗り越える時間をとりたいと思います」と追悼。「彼との思い出は永遠に大切にします。今は、彼の家族や友人、そして私たちと共に彼を愛してくれたファンの皆さんに思いを寄せています。彼がいなくなることは非常に寂しいです。リアム、愛しているよ。ルイ、ゼイン、ナイル、ハリー」とつづった。

 またメンバー個人のSNSでも声明を発表。

 ルイは「これを書いていることが信じられないほど心が痛むのですが、昨日、兄弟を失いました。リアムは、毎日私が尊敬していた人物で、非常にポジティブでユーモアがあり、優しい心を持っていました」とリアムさんとの思い出を回顧。「正直に言うと、リアムは『ワン・ダイレクション』の最も重要な部分だったと私は思っています。経験、完璧な音感、ステージ上の存在感、作曲の才能…リアム、私たちを形作ってくれてありがとう」と感謝した。

 ゼインは「愛してるよ」というメッセージとともに寄り添うリアムとの2ショットをアップ。

 ハリーは「リアムの訃報に心から打ちのめされています」と胸の内を吐露。「彼の最大の喜びは他の人々を幸せにすることで、それをともにすることができたのはとても名誉なことでした」とつづり「愛しい友よ、君がいなくなることが常に寂しいです」と打ち明けた。

 「ワン・ダイレクション(One Direction)」はイギリスのボーイ・バンドで2010年に結成。ハリー・スタイルズ、ルイ・トムリンソン、ナイル・ホーラン、リアム・ペインがメンバー。ゼイン・マリクは2015年にグループを脱退した。2010年、イギリスのオーデション番組「Xファクター」第7シーズンで結成され、「1D(ワン・ディー)」の略称で世界的人気を誇る。代表曲は「What Makes You Beautiful」「Live While We're Young」「Best Song Ever」「Story of My Life」など。グループは2016年に活動休止を発表し、近年では個々のソロ活動が目立っていた。