「Tシャツ作ってくれてありがとう!」京都・CAPITAL RADIO ONEが25周年、怒髪天、ピーズ、フラカンらが集結した大感謝祭をレポート
『CAPITAL RADIO ONE 25周年 大感謝祭』2024.9.14(SAT)KYOTO MUSE
2024年5月4・5日、大阪・泉大津フェニックスの『OTODAMA’24~音泉魂~』、その、確か2日目の方だったと思うが、CAPITAL RADIO ONEの梶健治と出くわした。
彼とは、この『OTODAMA』もそうだが、自分が足を運ぶ関西エリアのライブやイベントで……いや、時には東京エリアも含めて、何度も顔を合わせてきたので、面識はあった。あと、現在の日本のバンド業界で仕事をしていて、CAPITAL RADIO ONEを知らない人などいないので(もしいたらその人が問題あり)、どんな仕事をしているのかも、把握はしていた。
が、つっこんだ話をしたり、酒を酌み交わしたりするほど親しいわけではない。「ああどうも、お久しぶりです」って、二言三言世間話をして、「じゃあまた」という程度だったのだが。この日は違った。
「あの、CAPITAL RADIO ONE、今年で25周年なんです」
「あ、もうそんな? それはおめでとうございます」
「それで、(グレート)マエカワさんが勧めてくれて、25周年のイベントをやるんです。1日がテンフィとロットンと四星球、もう1日がフラカンとピーズと怒髪天なんです」
「へえ! いいですねえ」
「マエカワさんに、『こういう時はもう、梶くんがやりたいことは全部やった方がいいよ』って言われたんです」
「ああ、はい」
「オファーしたら、みなさんOKいただけまして」
「うん、よかったですね」
「マエカワさんに、『こういう時はもう、梶くんがやりたいことは全部やった方がいいよ』って言われたんです」
「はい(さっききいたよ、それは)」
「そやから、兵庫さんに、その2日目の方のライブレポを、書いてほしいんです」
「……え? は?」
いや、あの、私、東京在住なのはご存知ですよね? 原稿料は安くたっていいけど、交通費と宿泊費が……。
と問うと、キッパリと「出します!」。レポって、どういう感じのがいいの? と訊くと、「『OTODAMA』のやつみたいなんです!」。いや、でもあれ毎年、ライブレポというよりも、『OTODAMA』への、もしくは清水音泉・清水番台へのラブレターみたいな、けっこう気持ち悪い内容だと思うんですけど。と言うと、「そうか。ちゃんとしたレポよりも、そういう方がいいのかもしれません、僕は」という返答。
そうですか。じゃあ、はい、うかがいます。書きます。仕事が発生していなくとも観たいバンドしか出ないやつだし、人のカネで京都に行けるなんて、うれしいし。
自分が京都へ行く時の宿は、祇園のルーマプラザ一択である。日本全国どこでも、サウナがあるカプセルホテルを選ぶのが、己の人生の基本方針なので。今回みたいに人のカネで泊まる時も、カプセルホテルだと喜ばれるし。
なので、当日=9月14日(土)は、朝イチで家を出て、京都に着いたら、1987年に初めて行って以来(当時右京区に住んでいたのです)、この世のすべてのラーメンの中でもっとも好きな花園の「親爺」に行って、河原町エリアに戻ってアナログレコ屋をひやかしてから、ルーマプラザにチェックイン。ひとサウナ入ってから会場の京都MUSEへ行って、翌日も京都を満喫した後に、東京へ……。
と、ウキウキしていたのだが。その後、翌日の9月15日(日)、茨城県ひたちなか市の国営ひたち海浜公園で5年ぶりに開催される『ROCK IN JAPAN FESTIVAL 2024 in HITACHINAKA』に、エレファントカシマシが出演することが、発表になった。
そして。当日の1週間前に、その日の12時からのインタビュー仕事を依頼された。場所は渋谷。いや、俺、その日は京都MUSEでライブレポが……開演時間の30分前、17:30から出る、梶さん曰く「ウェルカム・アクト」の、大阪を拠点に活動するSKYのライブから、観なきゃいけないので……のぞみの時刻表を調べた。間に合う、ギリギリ。
というわけで。当日、インタビューを終えるや否や品川駅へ。京都に着いたらMUSEでイベントを観て、翌朝早起きして茨城県ひたちなか市の国営ひたち海浜公園まで移動し、エレファントカシマシを観る。という、まったく京都を楽しめないスケジュールになったのだった。
『ROCK IN JAPAN FESTIVAL』のバックステージで出くわした、本番前のエレファントカシマシのサポート・キーボード=奥野真哉さんの第一声は、「あれ? なんでもうおんの? 昨日京都ちゃうかった?」でした。おそるべし、SNS社会。
というわけで、以下、その日のレポです。なお、10-FEET、ROTTENGRAFFTY、四星球が出演した1日目=9月5日(木)KBSホールの方は、黒田奈保子さんが書いたあっついレポが先にアップされているので、そちらもぜひ。(https://spice.eplus.jp/articles/332257)
あ、あと、CAPITAL RADIO ONEが初めてイベントを打ったのは、2008年。今回は、2017年以来、7年ぶりとなる。
17:30 ウェルカム・アクト=SKY
9月14日(土)、17:30。チケット完売で、まだお客さんの入場が終わっていない京都MUSEのステージに、CAPITAL RADIO ONE梶健治が、ルフィのコスプレで現れる。「ウェルカム・アクトのSKYの前に、ちょっとだけしゃべらせていただきます」。
1年半前に、グレートマエカワに「来年キャピタル25周年でしょ、なんかやろうよ」と神様のような言葉をいただいた。自分はお祖母ちゃんから「二回ぐらいは断るように」って育てられたんで、一瞬断りそうになったが、これは断ったらいけない案件ではないかと思った。マエカワさんに「梶くんがやりたいことは全部やったらいいよ」と言われたので、今日はこんな、「神様がきみの願いを叶えたもう」みたいなことになってしまったーーと、このイベントのキッカケを報告する。
そして、これから演奏するSKYは、CAPITAL RADIO ONEが初めてTシャツを作らせてもらったバンドで、「やりたいことを全部やる」ひとつとしてオファーした、と紹介。2003年にフラワーカンパニーズを自分に教えてくれたのは、SKYのメンバー、という縁もあるーーという逸話も明かされた。
SKYも結成25周年だそうだ。「テッちゃん!」「ナカヤマくん!」「カミやん!」「ケンさん!」と、メンバーの名前をコールする練習を、みんなにやってもらう梶健治。
なお、ルフィのコスプレだったのは、『ONE PIECE』が今年でアニメ化25周年なので、だそうです。しゃべっている途中でオーディエンスの反応が鈍くなった時、「なんかしんみりしてますね。僕、この衣装、失敗したな、っていうのが、MCに出てるのかもしれないです」と言う梶健治。オーディエンス、口々に「大丈夫!」と声援を飛ばす。優しい、みんな。
そして。さっきから客入れBGMで、音源が延々と流れていたSKYの4人が登場、3曲を演奏した。その客入れBGMの段階で、すでに気になっていたのだが、演奏を観てさらに思う。
何これ。めちゃめちゃかっこいいじゃねえか。レッチリとレイジを足しっぱなしにしたが如き、いかついバンド・サウンドに、ラップと歌とポエトリー・リーディングの中間地点みたいな、かつバンドの爆音に負けないでっかさの、カミナグチケンジのボーカルがのっかる。声質や歌い回しに、THE GROOVERS藤井一彦と通じるものがあるのも、自分が好きな感じである(歌詞やメロに影響は見られないので、偶然だと思う)。
この日のオーディエンスは100パー「怒髪天フラカンピーズ、3つとも好き!」という、「どれかだけ」を観に来た人が皆無な空気感であり、ゆえにその3バンド的にはやりやすい状況だったであろうが、逆にSKYにとってはかなりシビアだったと思う。でも演奏そのもの、グルーヴそのもの、メロディにのった言葉そのもので、4人は確実に1曲ごとにオーディエンスをつかんでいく。
2曲目「火影」のベース・イントロでは、キックに合わせてハンドクラップが起きる。ラストの「サリィ」のエンディングでは、大きな歓声と拍手がMUSEのフロアを包んだ。その「サリィ」に入る前にベースのヤマダケンは、梶くんとは高校1年の時に友達になった、お互いのやりたいことを25年続けてこれて、今日こんな景色を見ることができた、最高ですーーと、喜びを伝えた。
18:00 ピーズ
そしてピーズ。はる、「時間よ止まれ」を口ずさんだり、「今日、僕の誕生日です。矢沢、75になりました」と言ったりして永ちゃんになりきったりしつつ、自分たちでセッティング&サウンドチェック。これ、準備が終わったらいったんひっこまずにそのままライブを始めちゃう、ピーズ恒例のパターンのやつだ。
と思ったが、ここでも梶健治が前説で出て来る。しかも上裸時のアビさんのコスプレ姿で。筋肉スーツ、妙にリアルで、正直、気持ち悪い。はる、アビさんに「本物を見せてやれえオラア!」。アビさん、Tシャツを脱いで上裸になる。はるも、家から着てきたという、2008年のCAPITAL RADIO ONEの1回目のイベントの時のTシャツを脱いで上裸に。ちなみに梶健治、増子直純とグレートマエカワのコスプレは2009年の前説時に披露済みだそうです。
ピーズは2011年頃からTシャツを作らせていただいてまして、曲名をモチーフにTシャツを作ったり……という梶健治の前説を、はる、歌やしゃべりで妨害しまくる。それに負けず「エピソードをひとつ」と、ピーズの2017年の日本武道館の時、Tシャツを作った話を始める梶健治。
その打ち上げではるさんに挨拶をしに行こうと思ったら、はるさんの方から駆け寄って来て「Tシャツ作ってくれてありがとう! ほんとはアンコールの前に着替えようと思ってたんだけど時間がなかったんだよありがとう!」と言っていただいた、とのこと。
で、アビさんはTシャツを着直して、はるは上裸のままで、ライブをスタート。「今日は梶くんのリクエストソングいっぱいやっちゃうんで、あんまりしゃべってると時間押すんでね、本番始まっちゃうと、ひとことも口をききませんからね。でもハートはゴキゲンなんでね、みなさんよろしくお願いします」と宣言し、「いくぞー! せーの!」で、「グライダー」を演奏し始める。日本武道館では、アンコールの最後にやった曲だ。
ピーズが持ち時間40分で演奏したのは、「グライダー」「とどめをハデにくれ」「ブラボー」「アビリフ」「さらばボディ」「ドロ舟」「ドサクサ」「焼めし」「生きのばし」「プリリヤン」の10曲。時間キツキツ、でもほぼ押さずに終わる(終わったの18:41だった)、という大サービスっぷりである。
「とどめをハデにくれ」の「最低だ最低だ最低だ」を、はる、「最低だ最低だ最高だ」と変える (近年このパターン多し)。アビさんはせっかく着たTシャツを「さらばボディ」と「ドロ舟」の間に脱ぎ、上裸に戻った。「アビリフ」「ドサクサ」と、音源化がまだの新曲も入っているのは、バンドの希望か、梶健治のリクエストだったのか。「アビリフ」や「生きのばし」では、メンバー全員が合唱状態、オーディエンスもそれに追随する。
ラストを「ブリリヤン」で締めたはるは、去り際に「サンキューピーズでしたどうも、アイラブTシャツ!」と叫んだ。
19:45 フラワーカンパニーズ
次はフラワーカンパニーズ。アビさんコスプレの梶健治、フラカンとの思い出を話す。2006年の冬、フラカンのTシャツ(4人が1台の自転車に乗っているデザインのあれ)を作った時、発売日のライブ現場に行けなかったが、夜22時半頃、グレートから着信が。トラブルかとビビったが、「梶くんめちゃくちゃ売れたよ!」というお礼の電話だった、とのこと。
その他、2010年にミスター小西が怪我してサポート・ドラマーをサンコンJr.が務めた時、ライブ後に飲みに行った竹安堅一が、自分が鈴木圭介の歌詞をいかに好きかをサンコンに熱弁していた、そこにライブハウスのスタッフが相槌を入れたら「ちゃかすなよ!」と声を荒げた、などの、心あたたまるエピソードをいくつか披露してから、フラカンを呼び込む。
圭介&グレートの絶叫で始まる「白眼充血絶叫楽団」が1曲目、続いて「NUDE CORE ROCK’N’ ROLL」「右脳と左脳」「ハートのレース」と、曲間なしで4曲を固め撃ちしていく。
最初のMCで、「梶くんが、すごくいいこと言ってくれたもんだから、やりづらくなっちゃった。俺、初めてきいたもん。そんなこと言ってくれてたんだね」と、竹安に言う圭介。グレート、「おまえ本気でうれしそうだけど、大丈夫か? それ寝る前にしとけよ、本番なんだから」。
「ロックンロール」「ハイエース」と、2012年と2017年の名曲を経ての、次のMCでは、メンバー紹介。CAPITAL RADIO ONEに対し、竹安は「我々の生活を支えてくれてる」とお礼を言い、小西はオーディエンスに「みんなもキャピタルのファンでしょ?」と問いかけ、グレートは「梶くんにやってもらってから、売上倍増どころじゃない」と、感謝の意を伝え、それを圭介が「もちろん買っていただいているみなさんがいるからこそですよ?」とフォローする。
で、グレート、「深夜高速」の7インチアナログが出たことや、12月20・21日の毎年恒例磔磔2デイズがあることを告知して、「もう一個だけ言わしてもらいたいことがあるから。これ、わりとおもしろいニュースなんで」。
で、「みなさんにも広めてほしいから、動画撮ってもいいよ」と告げ、圭介とふたりで巨大ポスターの両端を持ち、広げながらグレートが発表したのは、「2025年9月20日、フラカン、日本武道館やります!」。
オーディエンスびっくり、悲鳴のような大歓声。って、わしらもびっくりしたがな。知らなかったので、全然。10年ぶり二回目である。そうか、もう10年か。圭介「決まっちゃったから、もう。やるしかないからね」グレート「ごめんね、関西で言うことじゃないんだけどさ、今日、怒髪天とピーズとの現場だったからさ、ここで発表するのがいいなと思って。もちろんみなさん(怒髪天とピーズ)知りませんからね、俺たちやるっていうことを」。圭介「肉親にも言ってないんだから」グレート「みなさんが一番です! びっくりしたでしょ?」。
そして最後は「真冬の盆踊り」で、まだ驚きが収まらないオーディエンスを踊らせまくり、ヨサホイヨサホイ歌わせまくって終了。曲の中盤のブレイクで、圭介は「今日はキャピタルの梶くんにリクエストされたセットリスト、そのままやってます。全曲そのまま!」と明かした。
20:05 怒髪天
そしてトリ、怒髪天、の前に、やはり梶健治の前説(2015年フラカン武道館Tシャツで登場)。2004年に「深夜高速」が出て、20年後にそのアナログ7インチが発売されて、2015年に初の日本武道館があって、その10年後に二度目の武道館をやる、「10年後も20年後もロックンロールは続いてく」という「ロックンロール」の歌詞のようで、最高だと思いますーーと、うまいことを言う。
そして、「どこで発表してもよかったと思うんですけど、今日、発表の場に選んでいただいてありがとうございます。みなさん薄々お気づきだと思うんですけど、あの楽しい武道館のリレーを、またやりたいってことですよね?」。
もともとサラリーマンをしながら趣味でTシャツを作っていたが、Tシャツだけでやっていきたいと思った、増子直純と共通の友達がいたので、怒髪天のTシャツを作ってその友達に渡してもらった、そしたら「これならやる」という6文字の返事が届いたのが、怒髪天のTシャツを担当する始まりだという。
続いて坂詰克彦とのエピソード、上原子友康とのエピソードも披露してから、怒髪天を呼び込む梶健治であった。
怒髪天は「ジャカジャーン!ブンブン!ドンドコ!イェー!」「ホトトギス」「令和(狂)哀歌~れいわくれいじぃ~」「セイノワ」「ひともしごろ」「ザ・リローデッド」「オトナノススメ」「美学」の8曲を演奏。
本日のサポートベースは、グレートマエカワである。頭の2曲が終わったところで増子、「今日もライブができるのは、グレートさんのおかげです」と感謝を伝えるが、そのグレートに「なんでここで発表すんだよ! びっくりした俺、さっきモニターで観て『えーっ!?』ってなったもん。もう25周年、めっちゃ薄くなっちゃったじゃん」。確かに。みんな大笑い。増子、「でも梶くん、その武道館のTシャツを作る予約はしてたから」。
「フラカンはね、ちゃんと梶くんのリクエストをきいたけど、俺らは勝手に……」と増子が言いかけたところで、上原子が「いや、リクエスト」と遮る。増子「え、リクエストなの? これ。俺だけきいてないってこと?」上原子「いや、いっぱい曲を挙げてくれた中から絞って」増子「なるほどね。でも、めずらしい曲、そんなにないよね」。あっはっは。そんなこと言わなくても。
歌の表現力が見事なのは言うまでもないが、プラス、この人ほど、歌っている時の表情が豊かなボーカリストはいない。他の追随を許さない。歌と同じぐらい、顔面の力で、その曲を伝えているーー「令和(狂)哀歌~れいわくれいじぃ~」「セイノワ」「ひともしごろ」「ザ・リローデッド」と、緩急の差が豊かな4曲で歌う増子直純を観ていると、改めてそう思う。
最近(2023年)ではドラマ『季節のない街』で彼を起用した宮藤官九郎が、自身の舞台『サンバイザー兄弟』(2016年)への出演をオファーした時、「演劇なんてやったことないから無理」と言う増子を「絶対大丈夫」と説得して出てもらった、でも考えたら俺、増子さんのバンドのライブしか観たことなかったのに、なんで大丈夫だと思ったんだろう? と言っていたのを思い出す(当時インタビューしたのです)。今なら答えられる。ライブでのこの「顔面力」を知っていたからじゃないですか? と。
「セイノワ」では、サビが来るたびにフロアから大合唱が起き、後半では増子、ボーカルを完全にオーディエンスに預ける。「ひともしごろ」では増子の「顔面力」がピークを迎えた。
「ありがとう! 楽しいね。大丈夫? みんな、ずっと、長丁場でね。ほんとに、梶くんの人柄が偲ばれる……死んでないよね」
と笑いを取り、「ほんとに付き合い長いですけども、すごい変な人なんで」と、梶健治を評する増子。「アビさんも、自分が出る前にあれをやられて、出オチみたいになっちゃって」と、そこにグレートがのっかる。増子、「そう、アビさんが大火傷した。もらい事故!」。
「さあ、それでは死力をふり絞って、最後のお祝いの時にですね、来ましたので。みなさんもう、あとは数分間暴れて帰るだけですから。それじゃいきますか!」と「オトナノススメ」で、「オトナはサイコー!」のシンガロングを巻き起こす。いや、そこだけじゃない、「タッタタラ」のところも「バカ言うな! 夢ならあるし」のところも大シンガロングだ。
ラストの「美学」の超高速ビートで、ここまで3時間20分立ちっぱなしのオーディエンスを、最後の力でジャンプさせ放題させて、怒髪天のステージはフィニッシュ。
そのあと、梶健治の仕切りで、出演者全員でフロアをバックに記念撮影をし、みんなで横一列で手をつないで、腕を三回上げ下げして挨拶。以上で、いろんな意味で歴史的なこの日のイベントは、終了したのだった。
なお、記念撮影時のかけ声は、フラカンの武道館を埋めるには、今ここにいるみなさんが友達30人ずつ連れて来なくては、ということで、「スター・ウォーズ!」「最高!」「友達!」「30人!」「40人にしましょか? 友達!」「40人!」でした。あれ? なんで「スター・ウォーズ」が付いたんだっけ?
取材・文=兵庫慎司 撮影=オイケカオリ