Adobe Blogより

アドビは10月14日(月)、画像編集ソフト「Adobe Lightroom」の最新版を公開した。モバイル版、web版、Adobe Lightroom Classicを含む各アプリケーションに新機能を盛り込んでいる。

今年5月に早期アクセス版としてリリースした「生成AI削除」が、正式版として追加。オブジェクトの選択機能を強化したことで、より使いやすくなったという。「オブジェクトの検出」オプションをオンにすると、削除したいオブジェクトを囲むだけで選択できるようになった。対応ソフトはAdobe Lightroom、Adobe Lightroom Classic、Adobe Lightroomモバイル版、Adobe Lightroom web版、Adobe Camera Raw。

Adobe Lightroomのモバイル版およびweb版には「クイックアクション」を搭載。こちらもAIを活用した機能で、写真の被写体の形状に基づいてマスクを自動的に作成し、編集の速度を向上できるというもの。例えば人物を編集するとき、被写体、背景、歯、目、肌などのレタッチ対象を検出し、個別のマスクを自動的に作成。そのマスクに画像調整を適用したり、マスク形状の微調整も可能としている。

デジタル作品の来歴情報を記録するコンテンツクレデンシャル機能を早期アクセス版として提供。JPEGファイルを書き出す際に、デジタル署名を通じて名前、SNSのハンドル名、編集履歴を添付できる。対応ソフトはAdobe Lightroom、Adobe Lightroom Classic、Adobe Lightroomモバイル版、Adobe Lightroom web版、Adobe Camera Raw(早期アクセス)。

ワークフローが高速化

Adobe Lightroom Classicにおいては、メモリとキャッシュを強化したことで、Windowsでの画像ナビゲーションの操作性を改善。よりスムーズなパフォーマンスを実現したという。

また、ニコン製カメラにおけるテザー撮影サポートを強化した。最新のアーキテクチャの改善により、カメラの検出時間が約1秒に短縮。一部製品では読み込みを最大3倍の速さに改善したとしている。

HDR写真についても対応を拡大させた。Google Pixel 9シリーズのユーザーは、HDRで写真を閲覧および編集が可能。Appleシリコン搭載のMac(デスクトップ)、または、Adobe Lightroom iOS版を使用している場合は、静止画に加えて動画もHDRで編集できるようになった。対応環境はAdobe Lightroom、Adobe Lightroom Classic、Adobe Lightroom モバイル版(Androidのみ)。