イスラエル、レバノン国連軍拠点の意図的侵入を否定 退避要求

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[エルサレム 14日 ロイター] - イスラエルのネタニヤフ首相は14日、同国軍の戦車がレバノン南部にある国連レバノン暫定軍(UNIFIL)の拠点に侵入したことを受け、UNIFILを意図的に標的としたとの非難は「全くの虚偽」と一蹴し、戦闘地域から退避させるよう繰り返し要求した。

同氏は、軍はレバノンの親イラン武装組織ヒズボラの戦闘員を攻撃する一方でUNIFIL隊員への危害を避けるよう最大限努力したと釈明。「隊員の安全を確保する最善の方法は、イスラエルの要請に耳を傾けて危険な区域から一時退避すること」と述べた。

UNIFILの広報担当はその後、「われわれは国連安全保障理事会の命を受けてレバノン南部に駐留し、この地域で国際的プレゼンスを維持するとともに、国連旗を掲げ続けることが重要」とのビデオメッセージをXに投稿した。

また、「われわれの部隊に対する意図的な攻撃が複数あった。関係勢力には平和維持部隊を保護し、部隊の安全を確保する責務がある」と述べた。