中国が台湾周辺で大規模軍事演習 「国家統一のために正当で必要な行動」 台湾反発

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中国軍は日本時間午前6時ごろ、台湾周辺で大規模な軍事演習を行うと発表しました。

中国軍のスポークスマンによりますと演習は中国軍の陸海空軍やロケット軍などが台湾周辺を取り囲むように行うもので重要な港などの封鎖や制御権を奪うことなどをテーマとし各軍の共同作戦の実戦能力をテストするとしています。

また、この演習は台湾独立勢力に対する強い警告で国家統一のために正当で必要な行動だとしています。

さらに中国の海上保安庁にあたる海警局は4つの船隊が台湾島を一周する形でパトロールを行うと発表しました。

海警局は「一つの中国の原則に基づき法に従って台湾島を統制するための行動だ」としています。

台湾の頼清徳総統は10月10日に行った演説で「中華人民共和国に台湾を代表する権利はない」と強調したほか中国が掲げる台湾統一政策を念頭に「国家主権を堅持し、侵犯と併合を容認しない」などと述べ中国側が強く反発していました。

中国軍はこれまでのところ演習の期限は明らかにしていません。

これをうけ、台湾国防部は日本時間午前7時過ぎに「人民解放軍の非合理的かつ挑発的な行動を強く非難し、適切な部隊を配備して対応し国家の主権を守る」とコメントを出し、反発しています。