6回、クリーンアップを抑え1回無失点とした森木

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 「フェニックス・リーグ、阪神2−0ロッテ」(13日、ひなたサンマリンスタジアム宮崎)

 阪神は投手陣の無失点リレーで2点差を守り切り、2連勝とした。

 先発の茨木は5回2安打4四球と制球に苦しみながらも落ち着いた投球で無失点に抑えた。2番手・森木はクリーンアップを任され、先頭にこの日最速の149キロを計時する好投で三者凡退。川原がイニングまたぎで2回を無安打無死四球とし、佐藤蓮で試合を締めくくった。

 打線は1番・井坪と2番・山田が連日の活躍。初回に井坪が中前打、山田が左前打を放って出塁し、豊田の右犠飛で先制点を挙げた。三回は得点にはつながらなかったものの、1死から井坪と山田の連打で好機を拡大。ともに2試合連続のマルチ安打をマークした。

 和田2軍監督の一問一答は以下の通り。

 −先発の茨木は四球を出したが粘り強く投げた。

 「ちょっと今日はそんなに良くはない中で、フォアボール4つか。制球にちょっと苦しんだところはあったけど、それでも抑えられるようになってきてるから。特にマウンドでバタバタしなくなったね。非常に、ランナーを背負っても落ち着いて投げられるようになってきてるんで。もうほんとに今年1年でだいぶ成長したね」

 −2番手・森木は球速も出て三者凡退。

 「本人ね、かなり苦しんでるとは思うけどその中でこうやって小さな成功体験を積み重ねていくしかないと思うんでね。今日ね、向こうのクリーンアップを3人で抑えたわけだから。そういうとこから非常に次の登板も楽しみになってくるし。本人も良くなるきっかけというかね。ほんとにそれを探してずっとマウンドに上がってる中で、今日3人で抑えたっていうのは、球もよかったし自信にしてくれたらいいかな」

 −川原も良かった。

 「うん。非常に落ち着いてるよね。やっぱりボール先行する時もあるけど、そこでストライクを取れる変化球を持ってるから。やっぱり見ててもそんなに不安がない。ボール先行してもなんとかカウントを整えられるなというレベルにはなってきてるね」

 −連日だが1番・井坪と2番・山田が躍動。

 「うん。チーム全体で積極的にいこうっていうところでこのフェニックスリーグに入ってきてるんで。特に山田あたりはファーストストライクからどんどん振ってね。結果を恐れずにっていう姿勢でやってくれてるんで、それがいい結果につながってるし、ちょっと打球方向も変わってきてる。シーズン中はもう左にしか打球が飛ばなかったけど、センター方向にちょっと幅が広がってきたんで。そうなると率も上がってくると思うしね。やっぱりいろいろ考えながら打席に入ってるなという感じはするな」

 −中川は復帰してからいい二塁打が出た。

 「うん、まあまあ振りもいいし。鳴尾浜でしっかり振り込んできてるっていうのもあるけど、体が新鮮というか。こっち(宮崎)の選手もずっと出続けてるんで、多少疲労もあったりっていうところだけど。やっぱり見てて1人だけフレッシュな状態でゲームに出てるなという感じ。スイングも悪くないし、明日からちょっとずつマスクも被っていこうかなというところまで来たね」

 −百崎は楽しみな二塁打。

 「そうだね。時々でも出るようになってきてる中で、バッティングは非常にいいものを持ってるからね。やっぱり考え方であったり技術的にも少し欠点があって、それを一生懸命バッティングコーチと今直しながらのゲームだから。本人は結果を出したいと思うけど、結果にこだわらずにとにかくしっかりとしたスイングを作るっていうね。そっちの方が大事なんで、これから先のことを考えたらね。ゲームだけじゃなくて、終わってからの練習も非常に大事になってくるんで。いろんなこと吸収しながら、バッティングだけじゃないし、でも守備もやんないといけないし、走塁もあのホーム(八回、三塁走者でベッドスライディングもアウト)はセーフになんないと。あのあたりは、セーフになんないといけないところだよね。ちゃんとやることやってんだけど、もっともっとやっぱりそういう(ところも)。でも技術を上げていかないといけない。やることたくさんあるけどちょっとずつうまくなってるしな」

−明日の先発は。

 「津田」