ジャック・ペリーを蹴り上げる柴田勝頼©All Elite Wrestling

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 AEWのPPV「レッスルドリーム」(ワシントン州タコマ)が12日(日本時間13日)に行われ、柴田勝頼(44)がTNT王者のジャック・ペリー(27)に敗れ王座奪取はならなかった。 2022年10月に死去した新日本プロレス創始者・アントニオ猪木の功績を称えるために誕生した同大会でタイトルマッチに臨んだ柴田は、序盤から鋭い打撃で王者を圧倒した。串刺しドロップキックからフロントネックチャンスリーを発射し試合の主導権を握る。

 サッカーボールキックをキャッチされてSTFに捕獲されると、エプロンから場外へのグリーンキラーを浴びて反撃を許す。それでもデスバレーボムで再び攻勢に転じると、盟友・後藤洋央紀の得意技である牛殺しを決めてスリーパーホールドに捕らえていく。

 ところが胴締めスリーパーに移行したその瞬間、柴田の両肩がマットについてしまい、レフェリーが3カウントを数えてしまう。まるで2004年10月の新日本プロレス両国大会で行われたIWGPヘビー級選手権(王者・藤田和之VS挑戦者・佐々木健介)のような結末に、会場は騒然。納得のいかない柴田はレフェリーに詰め寄るが、背後からペリーに襲われるとベルトで殴打されてしまい無念の退場となった。