ヒルトンとオリックス・ホテルマネジメントは、「キャノピーbyヒルトン大阪梅田」を9月6日に開業した。

同日に先行街開きを迎えた、JR大阪駅北側の広さ約45,000平方メートルに及ぶ大規模開発、うめきた2期地区の北側に建設された、26階建ての「グラングリーン大阪」ノースタワーの1階、10階から25階部分に位置する。地区の南側にはヒルトンの最上級ブランド「ウォルドーフ・アストリア大阪」が開業する。

「キャノピー」は、ヒルトンが展開するプレミアムアッパーアップスケールカテゴリのライフスタイルブランドで日本初進出。地域独自の特性や文化を活かしたデザインやサービスを展開するブランドで、世界で40軒以上が開業し、41か国・地域で40軒以上の新規開業を予定している。

客室は全308室。13階から25階部分に位置し、32平米のスタンダードルームや63平米のコーナースイートルーム、95平米と127平米のスイートルーム、ペットフレンドリールームなどを擁する。スイートルームは53室、コネクティングルームは19室で、幅広い用途に対応する。

最上階の広さ127平方メートルの「キャノピーパノラマスイートルーム」はうめきた公園に面し、淀川も望める開放的な眺め。リビングエリアにはソファとダイニングテーブル、独立したワーキングスペース、簡易キッチンも擁する。

客室には、豊臣秀吉の馬印である「千成ひょうたん」や、隣接するうめきた公園に植えられるメタセコイアをモチーフにしたデザインを起用し、水都大阪を表現した「リバーブルー」、グラングリーン大阪の緑を表現した「うめきたグリーン」を基調に、レトロな冷蔵庫を模したミニバーや、縁起物の福助人形など、大阪の歴史や文化を現代に合わせて取り入れた。

エントランスは、たこ焼き器を天井に反転して設置したデザインで、照明と吊りパイプでたこ焼きと爪楊枝をイメージ。壁面ではタコの足やソース、鰹節、青のりを表現した。

黒門市場のアーケードをイメージした天井が印象的なオールデイダイニング「CC:CARBON COPY(シーシー カーボンコピー)」では、朝食をビュッフェ形式、ランチとディナーはアラカルトとセットメニューで提供するほか、バー&ラウンジ「!JaJa!Bar(ジャジャバー)」では、ひとくち餃子の「点天」ともコラボした大阪のローカルフードやオリジナルカクテル、1階「Bean there, UMEDA(ビーンゼア うめだ)」では、オリジナルローストの豆を使用したコーヒーやサンドイッチなどを用意する。

「ジャジャバー」では、午後4時半から午後6時までを「ゴールデンアワー」として、ヒルトン・オナーズのゴールド・ダイヤモンド会員にスペシャルドリンクと地元食材を使ったカナッペを無料提供する。

24時間利用できるフィットネスセンター、様々なシーンに対応する「広間」、「ミーティングスタジオ」、「ボードルーム」の3つのミーティングルームも用意する。レンタルバイク「キャノピー・バイク」、ペット用ウェルカムアメニティも提供する。アクセスはJR大阪駅から徒歩約7分。

9月26日にはオープニングセレモニーと報道関係者向け内覧会が開かれた。セレモニーでは、ヒルトンのアンドリュー・リン アジア太平洋地域ライフスタイル担当上席統括本部長とジョセフ・カイララ日本・韓国・ミクロネシア地区代表、オリックス・ホテルマネジメントの似内隆晃取締役社長、オリックス不動産の高橋豊典専務執行役員、日建設計の勝山太郎常務執行役員、キャノピーbyヒルトン大阪梅田のスリジャン・ヴァデラ総支配人が、商売繁盛を願う「福笹飾りセレモニー」で開業を祝った。