中国では、10月7日までの7日間が建国記念日にあたる「国慶節」に伴う大型連休でした。最も人気のある海外の旅行先は「日本」だということで、静岡県内にもたくさんの中国人観光客が訪れました。

【写真を見る】「コスパ高く環境の良さも支持されている」“国慶節休み”の中国人が大挙来日のワケ 大室山は「映えスポット」

<バスの誘導員>

「もう一歩奥に入ってください。お手数をおかけします。もうちょっと奥へ行って、奥へ」

伊豆急行伊豆高原駅(静岡県伊東市)のバス乗り場です。城ケ崎海岸などの観光地へバスが出ていて、6日は中国人観光客の多くが利用していました。

<中国人観光客>

Qどこから来ましたか?

「中国の福建省です」

Qどこに行きますか?

「行き方が分からないのですがここと大室山です」

特に長い列ができていたのは、大室山に向かうバスの乗り場でした。7日までの連休中、中国からの国際線の航空券の予約数は、2023年と比べ倍増。1番人気の旅行先は日本だといいます。

<日本に向かう中国人観光客>

「ディズニーランド、浅草、渋谷、富士山に行きます。日本は近いし、観光する上で便利、ツアーも多いです」

旅行会社も、日本は人気の行き先だといいます。

<上海の旅行会社の責任者>

「(日本は)コストパフォーマンスが比較的高く、環境の良さも大勢の人から支持されている。ビザも出やすいですし」

中国政府によりますと、連休中に移動する人はのべ19億人以上で、コロナ前の2019年と比べると2割近く増える見込みです。

伊東市の伊豆高原駅から満員の客を乗せたバスが向かった先は「大室山」。6日は午前中、小雨が降り続き、麓から大室山の全景は見えない状況でしたが、多くの中国人観光客がリフトに乗って、頂上に降り立っていました。

<上海からの観光客>

Qなぜ大室山に来ましたか?

「美しいから」

大室山は、中国のSNSで「映えスポット」として有名です。大ヒット映画「君の名は。」に、登場する場所と似ているとして注目されています。

大室山登山リフトの広報担当によりますと、先週の平日でおよそ9割、先週末は約8割の利用者が中国人だったということです。

国慶節の大型連休は7日で終わりですが、今後も中国からの観光客の来日が続きそうです。