記者会見を行ったユーリ阿久井政悟

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 「ボクシング・WBA世界フライ級タイトルマッチ」(13日、有明アリーナ)

 2度目の防衛戦を行う王者のユーリ阿久井政悟=帝拳=が1日、WBO世界ライトフライ級王座決定戦に臨む1位の岩田翔吉(28)=帝拳=と都内の帝拳ジムで公開練習を行った。

 居住する岡山から上京し、1カ月前から同ジムで練習している阿久井は同学年の岩田らとスパーリングを重ねたといい、「テーマは勝つこと。できればKOがいい。今まで通り勝つことだけ考えてやっています」と落ち着いた表情で語った。

 今大会は阿久井、岩田、WBA世界バンタム級王者の井上拓真、拓真に挑戦する堤聖也、WBO世界スーパーフライ級王者の田中恒成と同学年の5人が世界戦に臨むが、阿久井は「今は皆のことを気にする余裕はなくて、自分のことで精いっぱい」と率直に語った。同じフライ級ではWBCとWBOの世界戦も行われるが、こちらについても「勝てばその先のこと(統一戦)は見えてくる。当然意識はしていますが、今は自分のことで精いっぱい」と同様に述べた。

 とはいえ、欲がないわけではなく「一番目立つ試合をしたい」ときっぱり。世界戦7試合と那須川天心のタイトル初挑戦というオールスター戦で、阿久井が主役に躍り出る。