「風呂場の換気扇」はつけっぱなしにしていますが、「キッチンの換気扇」は料理のときだけつけておけばよいですよね? 何かデメリットはあるでしょうか?

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みなさんの中には、風呂場の換気扇は24時間回し、キッチンの換気扇は料理のときだけつけているという人もいるかもしれません。 そこで気になるのが、キッチンの換気扇もつけっぱなしにしたほうがよいのかということです。この記事では、風呂場とキッチンの換気扇について総合的に調査しました。

換気扇をつけっぱなしにするメリットの例

空気を循環させるのに役立つ換気扇ですが、換気扇をつけっぱなしにするメリットは他にも考えられます。
例えば、ゴキブリの侵入を防げる可能性がある点はその1つだといえるでしょう。換気扇には油や湿気など、ゴキブリの好む成分が付着していることが多いです。そのため、侵入を防ぐにはこまめな掃除が必要となりますが、換気扇をつけっぱなしにすることで隙間をなくすことができ、結果としてゴキブリ侵入の防止につながる可能性がありうるといわれています。
 

換気扇をつけっぱなしにするデメリットの例

必要とはいえ、換気扇の常時稼働には、デメリットが発生する可能性もあります。
例として、「音がうるさい可能性がある」ことが挙げられます。キッチンの換気扇の音が「ブーン」と重たいと感じたことはないでしょうか。
これは羽根部分に油汚れが付着することによって起こるため、掃除によって改善できる可能性があります。また、風呂場の換気扇がうるさい場合は、ホコリなどの汚れがたまっているケースもあるようです。掃除をしても改善しない場合は故障や経年劣化が考えられるため、交換を検討してもよいかもしれません。キッチン、風呂場とも換気扇の交換時期は約10年といわれています。
キッチンの換気扇を交換する場合は、本体の代金に加えて基本的には工事費用が必要です。工事費用は施工業者によって異なりますが、7000円~3万円ほどといわれています。
 

換気扇をつけっぱなしにしたときの電気代

換気扇をつけっぱなしにしたときの電気代は、消費電力×電力料金単価×時間数で算出できます。換気扇の消費電力は取扱説明書やメーカーのホームページなどで確認が可能で、電力料金単価はWebや紙の検針票などに載っています。
一例として、キッチンの換気扇の電気代は次の通りです。消費電力が0.008キロワット、電力料金単価は全国家庭電気製品公正取引協議会が目安としている31円/キロワットアワーとすると、1日(24時間)×1ヶ月(720時間)で約178円となります。
 

換気扇をつけっぱなしにしないときは

風呂場やキッチンの換気扇は、つけっぱなしにすることによって当然、経年劣化が進みます。少しでも換気扇の交換時期を先に延ばすため、風呂場やキッチンの使用時のみ換気扇をつけるというのも選択肢の一つです。その場合は害虫などの侵入も考えられるため、できるだけこまめに掃除をしたり、フィルターを利用したりするのもよいでしょう。
 

自分のライフスタイルに合わせて判断を

風呂場やキッチンの換気扇は常時稼働させるケースもあるものの、デメリットも発生する可能性があることが分かりました。
風呂場やキッチンの換気扇は絶対につけっぱなしにしておかなければならないというものでもなく、限定的な使用でも支障はなく、こまめな掃除によって長持ちさせることが可能だといわれているようです。ご自身のライフスタイルに合わせて、対応方法を変えてみてもよいかもしれません。
 

出典

公益社団法人全国家庭電気製品公正取引協議会 よくある質問 Q&A
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー