スポニチ

写真拡大

 ◇ナ・リーグ パドレス 5ー3 ダイヤモンドバックス(2024年9月27日 フェニックス)

 パドレスのダルビッシュ有投手(38)が史上最多タイとなる日米通算203勝目をマークした。27日(日本時間28日)、敵地で行われたダイヤモンドバックス戦に先発し、5回1/3を3安打5四死球4奪三振3失点で今季7勝目。広島、ドジャース、ヤンキースで活躍した黒田博樹に通算勝利数で並んだ。

 パドレスは1回表に打者9人の猛攻でいきなり4点を先制。だが、その裏にダルビッシュは1番・キャロルに3球目を右翼へ運ばれる先頭打者本塁打を浴びた。さらに四死球と犠飛でこの回2点目を失ったが、その後は制球が安定。低めへ丁寧に変化球を集め、5回2死一、二塁のピンチも3番・ピダーソンを中直に打ち取った。6回1死後、5番・グリエルに死球を与えたところで球数が80に達して降板。2番手のエストラダが7番・スアレスに適時打を打たれて5-3とされたものの、その後の2死二、三塁を切り抜け、7回以降も継投で反撃を許さなかった。

 東北高(宮城)からドラフト1位指名で05年に日本ハムに入団。07年に沢村賞を受賞するなどNPBの7年間で通算93勝を挙げ、ポスティング・システムを行使してレンジャーズで12年にメジャーデビューした。ドジャース、カブスを経て21年からパドレスに所属。MLB計12年で110勝を積み重ねた。

 前回登板の22日(同23日)のホワイトソックス戦では6回1/3を3安打2失点。9三振を奪い、日本選手初、史上90人目のメジャー通算2000奪三振を記録した。チームはナ・リーグ西地区優勝を逃したものの、2年ぶりのプレーオフ進出が決定。「みんなでここまで来たので頑張りも分かってますし、選手だけでなく、球団全体、ファンの方々もそうですし、それが実を結んだということなのでよかったと思います」とダルビッシュらしく話していた。