令和ブース

写真拡大

メルカリ(東京都港区)は2024年9月26日〜29日、昭和・平成・令和の「推しカルチャー」を体感できる「超推し活展」を開催している。場所は東京・渋谷の「SHIBUYA TSUTAYA」だ。

時代の流れで移り変わってきた「推し活」を、メルカリで買える1000点以上のアイテムと共に年表で紹介している。J-CASTトレンドが、同展を取材した。

アイドルファンの源流「親衛隊」

まずは、昭和年表のブース。棚が二段になっており、上段はアイドル、下段はアニメなどのグッズが展示されていた。1971年〜88年のものを紹介している。

メルカリ広報によると、現在の「アイドルオタク」は1970年代、親衛隊(ファンの名称)という推し活が誕生したところから始まる。当時はアイドルの応援だけではなく、ライブなどの際にファン同士が自主的な荷物検査をするなどしてアイドルの護衛の役目を果たしていたそうだ。ブースでは、当時の親衛隊のコール(アイドルソングに掛け声を付ける行為)が聞ける。

また、現在では、コンサート会場で主流になりつつあるペンライト。元々は、西城秀樹さんが「コンサート会場に懐中電灯を持ってきて欲しい」と呼び掛けたところから始まっているというのだ。

アニメの展示についても、メルカリ広報が説明してくれた。1970年代、「銀河鉄道999」と「宇宙戦艦ヤマト」がヒットした。子ども向けのコンテンツとして存在していたアニメがこの頃あたりから、大人でも楽しめるものへと変化していったのだという。

また、ロッテのチョコレート菓子「ビックリマン」の付属シール「ビックリマンシール」は、大人買いと呼ばれる大量購入が社会問題になるほど大変な人気を集めたと話した。

モー娘。とAKBの「功績」、自分の応援したいメンバーを育てるという文化が誕生

次に、平成年表ブース。ここでは1991年〜2019年までのアイドル、アニメの歴史をまとめている。それによると、98年に「モーニング娘。」がデビュー。メンバーが卒業したら、新たなメンバーをオーディションで募って加える「卒業制度」や「追加メンバー制度」を取り入れたグループと言われている。2005年には、「AKB48」が誕生。CDに握手券や、メンバーの人気ランキングを決める「総選挙」の投票権などを付けた。ファンが直接参加し、自分の応援したいメンバーを育てる文化が誕生したと言われている。

アニメの歴史では、1999年に「テニスの王子様」が登場。アニメだけではなく、作品に登場するキャラクターの個々のソングを収録したCDが発売されたり、同作を題材としたミュージカルが公開されたりと、多様な展開をした。

令和ブースでは年表でまとめておらず、現代の推し活の説明があった。例えば、自分の好きなアイドルやアニメキャラの誕生日当日に、本人がいるかのようにケーキを用意して誕生会を行う。推しのぬいぐるみやアクリルスタンド、写真を持ち歩き、外出時に一緒に写真を撮って、まるで推しとデートをしているかのような様子をまとめた展示が興味深い。

展示スペースと別に、昭和、平成、令和それぞれの推し活ファッションを体験できるスペースも設置。実際に着用し、写真を撮ることができる。