柄本佑を超えていける?(C)日刊ゲンダイ

写真拡大

 吉高由里子(36)が演じるまひろ(紫式部)が「源氏物語」を書き始め、ますます盛り上がってきたNHK大河ドラマ「光る君へ」。

【もっと読む】吉高由里子「光る君へ」で酒グビッ→視聴者「ハイボール」連想…大河には酒CM出演女優ズラリ

 ある女性誌編集者は、「私もそうなのですが、大和和紀先生が源氏物語を漫画化した『あさきゆめみし』で、その世界に憧れ、慣れ親しんだ女性は多いはず。もちろんまひろが紫式部になるまでの過程もとても面白かったのですが、いよいよ源氏物語を執筆し始めてからは、よく知る世界が展開されて、視聴にもより一層身が入るようになりました。まひろと道長くんのソウルメイトのこの先が気になって仕方ありません」と話す。

 もちろん「道長くん」とは、平安の貴族社会で最高権力者として名を残した藤原道長のこと。演じているのは柄本佑(37=写真)だ。

「柄本佑と検索すれば、《色気》というサジェストワードが出てくるほどに“色っぽい男”として有名です。今作では役柄上、色気は封印気味ですが、それでも隠し切れないものがある。演技は言うまでもないですが、素晴らしい。特に9月15日放送回の、過酷な御嶽詣の後にまひろを訪ねるシーン。まひろの顔を見ることでようやくほっとできた様子を、セリフではなく表情で視聴者に分からせる演技は見事でした」と話すのは、芸能ライターのエリザベス松本氏。さらに続ける。

「男性キャストの面々は《平安時代にぴったり》と話題になりましたが、中でも塩野瑛久さん演じる一条天皇は《これぞ帝!》と膝を打ちたくなるキャスティングです。『あさきゆめみし』を読んでいた人なら、《まさに漫画の中から抜け出てきたよう》と納得しているのでは。優雅さ、気高さ、そして誰もが憧れるような美しさがあり、完璧。見た目だけではなく、演技も、一番大切な品をしっかり意識してされていて安心して見ていられます」

 その塩野瑛久(29)は、2011年に開催された第24回ジュノン・スーパーボーイ・コンテストで審査員特別賞、AOKI賞をダブル受賞しており、一条天皇役をオーディションで勝ち取っている。劇団EXILEのメンバーで、これが初の大河ドラマだ。

「昨年は『かしましめし』や『ブラックファミリア』と連ドラ出演が続いた塩野さん。が、広く顔と名前が認知されたのは、やはり今回の『光る君へ』でしょう。秋の連ドラ『無能の鷹』にもメインキャストで出演しますが、帝の衣装を脱ぎ、現代に戻った塩野さんがどう視聴者の心を掴むのか。一条天皇でファンになった人も多いでしょうし、『無能の鷹』の初回は大河ファンが集まってきそうです」(テレビ誌ライター)

「無能の鷹」(テレビ朝日系)は10月11日金曜の深夜11時15分スタート。主演の鷹野ツメ子を演じるのは菜々緒(35)で、塩野は同期の新入社員・鶸田(ひわだ)道人を演じる。第一印象があまりにひ弱で仕事ができなさそうだが、実は有能という役柄で、同ドラマの公式インスタグラムにはボサボサ髪で気の弱そうな様子の塩野演じる鶸田が写っている。

「当たり役の後でプレッシャーも大きいかと思いますが、ここが勝負どころ。平安時代から現代社会に戻って、帝とは真逆の役を演じる塩野さんの演技に注目したいと思います」(前出のエリザベス松本氏)

 雅な世界の頂点から一転、現代のひ弱見え男子へ。一条天皇に続く当たり役となるか。柄本佑のように“色っぽい男”認定されるか、注目だ。

  ◇  ◇  ◇

 作中でしばしば見られる飲酒シーン。そのうちのいくつかは吉高由里子が担当していたが、他にも、「大河に出ている女優が酒のCMにも出ている」という相関は以前から見られていた。●関連記事【もっと読む】吉高由里子「光る君へ」で酒グビッ→視聴者「ハイボール」連想…大河には酒CM出演女優ズラリ…では、そのような例について伝えている。