気持ちよく眠れる「お風呂の入り方」。ゴールデンタイムは就寝の2時間前
湯船につかるとよく眠れる理由は、「体温の変化」にあるそうです。ここでは、医師の白濱龍太郎先生と快眠セラピストの三橋美穂さんに「熟睡しやすい入浴方法」を教えてもらいました。シャワーだけの日にできる血行促進テクも一緒に紹介します。
入浴で体温を上げると夜の眠りがスムーズに
人の体には、深部体温が上がると活動が活発になり、逆に下がると眠くなるという仕組みが。
「深部体温は夕方にピークを迎え、そのあと徐々に下がって眠りに入るとさらに急激に下がります。この深部体温の変動には、深部体温が下がる直前にいったん上げると、その分深く下がっていくという特徴が。そこで、就寝時間に合わせて入浴をすれば、快適に眠りやすくなります」(医師・白濱先生)
寝る1時間半〜2時間前に、ぬるめのお湯にゆっくりつかるのが効果的。照明を暗くし、入浴剤を使うのもおすすめです。
●照明を暗くするとリラックス。キャンドルをつけても
浴室の照明を切り、脱衣所の明かりだけで入浴すればよりリラックスモードに。
「キャンドルをつけるのもいいですよ」(快眠セラピスト・三橋さん)
●40℃ぐらいのぬるめの湯に5〜10分つかる
「深部体温を上げるにはぬるめの湯にできれば10分以上、少なくとも5分以上つかりましょう」(白濱先生)
●入浴剤もおすすめ
入浴剤を使えば、血行促進やリラックス効果が高まります。
「炭酸タイプなら、血流がアップ」(三橋さん)
おすすめの入浴剤
タブレットから炭酸がジェット発泡! 温浴効果で疲れをほぐします。
ラベンダーウッドの香りで心も落ち着きます。
・バブ モンスターバブル NIGHTモード 6錠入り \990(花王・価格は編集部調べ)
肌荒れや乾燥を防ぐと話題の入浴剤。原料は温泉の成分にも含まれる「硫酸マグネシウム」。
・国産エプソムソルト シークリスタルス 900g(約6回分) \743(ヒロセ)
シャワーだけの日も、工夫次第で血流アップ
どうしても時間が取れないときや、ケガで入浴できないときは、シャワーをしながら血行をよくする工夫を。
「シャワーヘッドを固定して首元に10分ほど当てるといいですよ」(白濱先生)
●シャワーを浴びながらできる首もみストレッチ
シャワーを首元に当てながら、ストレッチで首のコリをほぐして血流アップ。
「両手の指を組んで首の後ろに回し、親指で首の横のくぼみを軽く押し上下にゆっくり約1分動かします」(白濱先生)
●浴槽で足湯をするのもおすすめ
浴槽に足のくるぶしぐらいまで湯をため、シャワーを浴びながら足湯をしても。
「冷えやすい足元を温めることで、深部体温が上がりやすくなります。むくみを解消したり、疲労を回復したりする効果も」(三橋さん)