日本航空(JAL)は9月25日、エアバスA350-900型機の就航5周年イベントを羽田空港で開いた。各空港や支店で利用客への感謝を伝えるイベントを行う毎月25日の「ニッコーの日」に合わせたもので、パイロットや客室乗務員、地上係員などJALグループの社員約70名が参加して節目を祝った。

JALは2013年10月、国内線用の新型機材としてA350-900型機の導入を発表。2019年6月11日にフランス・トゥールーズで初号機(機体記号:JA01XJ)を受領し、同年9月1日に東京/羽田〜福岡線で運航を開始した。現在は同路線に加え、東京/羽田〜大阪/伊丹・札幌/千歳・沖縄/那覇線、大阪/伊丹〜沖縄/那覇線の計5路線で運航している。

記念イベントは、2号機(JA02XJ)が使用された福岡行きJL321便に合わせて実施。307名(うち幼児3名)の利用客に記念品を手渡したほか、「祝 5周年 AIRBUS A350-900」のパネルを持って出発を見送った。

[caption id="attachment_313724" align="alignnone" width="900"] ▲客室乗務員の山本沙耶さん(左)、副操縦士の豊福真実さん[/caption]

イベントに参加した副操縦士の豊福真実さんは、「乗務していて楽しい最新鋭の飛行機。機外カメラからパイロット目線の映像を楽しんで」と機内での楽しみ方を紹介。また、「JALらしい赤と黒が基調のシックなインテリアや、静かな機内がポイント」と特徴を紹介した客室乗務員の山本沙耶さんは、入社2年目にA350-900型機の資格を取得。「A350とともに成長してきた気持ちで感慨深い」と5周年を振り返った。

JALが2013年に確定発注したA350-900型機は18機で、16号機(JA16XJ)まで受領済みだが、13号機(JA13XJ)が今年1月の羽田空港衝突事故で全損となり、現在は15機を運航している。2025年度下期には当初発注した18機とは別に、JA13XJの代替となる1機を追加導入する計画。また、2027年度からは国際線にも導入する計画で、約6年かけて計20機を導入する。

なお、JALの国内線用A350-900型機の客室仕様は「X11」と「X12」の2種類があり、需要に応じて重整備のタイミングなどで座席数を変更できる。X11はファーストクラス12席、クラスJ94席、普通席263席の369席仕様、X12はファーストクラス12席、クラスJ56席、普通席323席の391席仕様。9月現在はX11が9機(JA02XJ、JA04XJ〜JA09XJ、JA12XJ)、X12が6機(JA01XJ、JA03XJ、JA11XJ、JA14〜16XJ)となっている。