デジタルシティ松本推進機構で組成された、日立システムズを代表とするプロジェクト共同体(共同企業:セイコーエプソン、テレビ松本ケーブルビジョン)は9月25日、実証事業「“ばーちゃるまつもと”による市民主体のシティプロモーション」において構築したメタバース(仮想現実空間)「ばーちゃるまつもと」を10月2日にオープンすると発表した。

○「“ばーちゃるまつもと”による市民主体のシティプロモーション」の概要

「“ばーちゃるまつもと”による市民主体のシティプロモーション」は、2023年10月に、市民主体のプロモーションによって「関係人口の創出」と「シビックプライドの醸成」を実現することを目的に取り組みをスタート。

2024年5月以降は社会実装フェーズとして、市内地元企業の参画や松本市各事業課との連携、大学をはじめとした教育機関など松本市内の中高大学生の協力によって、産官学民で連携してメタバース「ばーちゃるまつもと」の空間構築を進めてきた。

地元の中高大学生は、地元の企業経営者にインタビューして「ばーちゃるまつもと」内に設置される企業の建造物データの構築やその企業を紹介するコンテンツ制作を行い、探求教育の一環として主体的に構築に取り組んだ。

○メタバース「ばーちゃるまつもと」の概要

「ばーちゃるまつもと」はWeb上の仮想現実空間。松本市民が、信州松本の自然、歴史、風土、食文化などの魅力をメタバース空間でデジタルデータとして構築し、仮想現実で伝える。

具体的には、自然豊かな山々から生まれたエントランス「湧き水公園」を入ると松本市を代表する百貨店である井上百貨店を再現した「ばーちゃる井上百貨店」や味噌蔵、酒蔵などがあり、バーチャル空間で名産品を楽しめる。

また、観光ストリートである「六九(ろっく)商店街のアーケード」をデジタルで復刻し、メタバース内は案内人「ばーちゃるカヨさん」が案内する。

「ばーちゃるまつもと」の入り口(エントランス)