スポニチ

写真拡大

 プロボクシング元世界2階級制覇王者リカルド・ロペス氏(58)と大橋ジムの大橋秀行会長(59)が24日、都内でトークショーを行った。

 両者は90年10月25日、東京・後楽園ホールで行われたWBC世界ミニマム級タイトルマッチで対戦。5回TKO勝ちで同級王座を奪ったロペス氏は21度の防衛を成功させるなど51勝38KO1分けと無敗のまま現役を引退した。14年に米ニューヨークで行われたWBC総会以来、約10年ぶりに大橋会長と再会を果たしたロペス氏は「会えてうれしい。呼んでくれて感謝している」と大橋会長と熱い抱擁を交わした。

 対戦当時を振り返りながら、「大橋選手はとても勇敢でパンチ力があった。私はとにかくガードを上げて速い動きで大橋さんの周りを回ることを意識した」と回顧し「あの試合で人生が変わった。チャンピオンを維持できるようにもっと練習をするようになった」と大橋戦が転機となったことを明かした。

 大橋会長の“教え子”世界スーパーバンタム級4団体統一王者・井上尚弥(31=大橋)について話が及ぶと「井上は偉大なチャンピオン。凄く強くてパワーもあって速い。今は日本だけでなく世界で一番凄いチャンピオンだと思う」と大絶賛。

 自身と同じく無敗を継続する統一王者へ「技術的にも凄いチャンピオンだが、これから自信過剰になりすぎないようにしてほしい。とにかく生活に気をつけて準備をすることが大事」と無敗王者として金言を送った。