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クリエイターが使う機能が盛りだくさん。

ニューヨークで開催されたYouTubeの年次イベントで、2024年に導入される機能が発表されました。新機能の多くはGoogle(グーグル)のDeepMind AI技術によって強化されているとのこと。そして視聴者よりもクリエイターに焦点を当てているものが多いようです。

Hypeボタン

新機能のひとつは、動画に「Hype(ハイプ)」すること。Hypeってなんぞやって話ですが、「いいね」ボタンの隣に配置されて、押すたびにその動画を週間ランキングにプッシュできる機能なんだそうです。

お気に入りのクリエイターだけどまだあまり再生回数がなく、埋もれてしまっているけど、他の人に知ってもらいたいってことありますよね。共有するのはちょっとめんどうだし、でも「いいね」だけでは足りない。そんなときに使えるのがHypeです。ハイプは独自のトレンドボードがあるそうで、ユーザーは週に3回「Hype」で推すことができるとのこと。

エピソード整頓機能

その他、クリエイターがコンテンツをシーズンとエピソードで整理できるようになる機能も追加されます。これがプレイリストに代わるものになるのか、それともどちらも使えるのかはわかりませんが、両方使えるといいですよね。

また、Netflixがプレビューしているコンテンツの自動再生を開始するのと同じように、YouTubeもチャンネルをクリックしたときに動画の自動再生の導入が予定されています。

AIでコメント返信

YouTube StudioアプリのCommunity Hubもアップグレード。クリエイターがAIを使用してコメントに返信できるようになります。視聴者のコメントの下に、AIによる返信の提案が表示されるので、クリエイターはそのなかから選択して返信できます。

クリエイターと視聴者のコミュニティ

クリエイターと視聴者の関係をさらに育むために、「Communities」と呼ばれる全く新しいスペースも導入されます。これはクリエイターがチャンネルで有効にできるスペースで、視聴者とのやり取りができるようになります。Discordのような感じで、クリエイターと登録者の両方が、画像、アイデア、または提案を投稿できます。

インスピレーションタブにもAI追加

インスピレーションタブもまた、AIでリニューアル。ここではクリエイターが持っているアイデアを構想から完全な形まで発展させることができるようになります。ブレストをしたり、タイトル、サムネイル、動画の概要について提案を求めたりすることができます。

これはChatGPTでもできることですが、YouTube Studioアプリに組み込むことで、ユーザーをGoogleの製品の内で留めておけるからでしょうね。

AIで背景作成

昨年、YouTubeはDream Screenを発表しました。これはショートの動画にAIで生成された動画や画像の背景を付ける機能です。今年は、それをDeep MindのVeoを使用してアップグレード。Veoはプロンプトと希望するスタイル(シネマティック、水彩画など)を入力するだけで背景をよりリアルに仕上げてくれるそうです。

また、Dream Screenで6秒間のスタンドアローンクリップの作成も可能になり、クリエイターはそのクリップをフィラー、トランジション、オープニングやクロージングシーンとして挿入したりとコンテキストを追加できるようになるそうです。

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