フックアップは、米Nektar Technologyのパッドコントローラー、ステップシーケンサー、プラグインコントロールを一体化したDAW/MIDIコントローラー「Aruba(アルバ)」を2024年9月26日に発売する。希望小売価格は71,500円。

DAW/MIDIコントローラー「Aruba(アルバ)」

接続端子類

「Aruba」はドラムマシンスタイルのワークフォローを可能にするDAW/MIDIコントローラー。ビートメイキングとパフォーマンスに特化し、2020年に登場したパッドコントローラー「Aura」に、本体ファームウェアと付属ソフトウェアのアップデートを施したモデルとなり、ハードウェアとソフトウェアとの融合によってビートメイキングだけでなく、リズムパフォーマンスのシーンでも活用できる。

16基のRGBイルミネーションを装備したアフタータッチ対応パッドを装備し、スタンドアロンで動作する内部のステップシーケンサー、さらにNektar Technology製品によるプラグインコントロールを実現するソフトウェアツール「Naktarine(ネクタリン)」の最新版が付属する。パッドは感度設定が行え、アフタータッチ、ピッチベンド、MIDI CCの割り当てが可能なパッドプレッシャーにも対応。さらにパッドごとに個別のMIDIチャンネルを設定したり、入力されたMIDIノートを別のMIDIノートにルーティングするといったカスタマイズも行える。また、パッドリピートエンジンにより、フィンガードラムで演奏するのが難しいロールやパーカッシブなラインを入力可能。この機能は専用のボタンとメニューで瞬時にアクセスできる。

ステップシーケンサーはスタンドアロンでも稼働し、1パターンで最大64ステップのシーケンサーとして動作する。本体で直接プログラミングしたり、リアルタイムにパラメーターの調整行うといったことが可能。

ドラムインストゥルメントをDAWのトラックに起ち上げ、Arubaで演奏するのはもちろん、付属のソフトウェア「Nektarine」内で複数のプラグインを組み合わせて独自のキットやサウンドを作成すればオリジナルのサウンドを構築可能となる。Nektarineを各種バーチャルインストゥルメントに対応するDAW上で起動し、プラグインを呼び出せばArubaからインストールされたプラグインに直接アクセスできる。また、各インストゥルメントのパッチをNektarineのデータベースにインポートすることも行える(いくつかのインストゥルメントプラグインについては、Nektar Technologyが用意したパッチリストをダウンロードし、インポートが可能)。加えて新開発のDP-1ドラムプレーヤー、K1キック、S1スネア、T1タムシンセで独自のビートを構成できる。なお、Nektarineは、スタンドアロンでも稼働する。

付属のソフトウェア「Nektarine(ネクタリン)」

Toontrackの「Superior Drummer」やNative Instrumentsの「Kontakt」、「Steinberg Groove Agent」ライブラリといったマルチサウンドプラグインをロードすれば、Arubaのパッドですぐに演奏を始められ、16個のパッドそれぞれに異なるインストゥルメントプラグインを追加可能。そのキットのうち、例えばスネアを差替えたい場合には、特定のパッドに別の新たなプラグインをロードすることで差し替えが行える。Arubaのパッチブラウザを活用すれば、必要なサウンドをフィルタリングしてのアクセスが可能。パッチを選べばプラグイン自体もロードされるので、インストール済みのさまざまなプラグインの中から、トラックに最適なサウンドをすぐに見つけ出せる。

本体はフットスイッチ接続用の1/4インチTRSジャック(MIDI設定可能)、MIDIアウト端子、USBポートを装備し、バスパワーでの駆動に対応。サイズはL30.1×D23.1×H4.5cmで質量は1.4kg。

NektarineはMac OS X 10.11以降、Windows 8以降に対応。Aruba DAWインテグレーションがサポートするホストアプリケーションは、Ableton Live 10 Suite、Apple Logic Pro X/Garageband (Mac用)、Bitwig 8-Track + Studio、Cockos Reaper、MOTU Digital Performer、Presonus Studio One 4、Reason Studios、Steinberg Cubase/Nuendoとなっている。