セルティックで活躍する前田 photo/Getty Images

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セルティックにとって大きな武器となっているのが、ウイングに入るFW前田大然の圧倒的スピードと運動量だ。攻守両面で走り回る前田の献身性は絶賛され続けており、今のセルティックには欠かせない武器だ。

指揮官ブレンダン・ロジャーズも絶賛していたが、記者のサッシャ・ピサニ氏は前田のプレッシング能力に驚きはないと語る。同氏は前田がセルティック入りする際、横浜F・マリノスでヘッドコーチを務めていたアーサー・パパスから前田の身体能力が凄まじいと聞かされていたというのだ。

「ロジャーズが前田のプレッシングを評価していたが、その称賛も驚きではないね。パパスは前田がセルティックへ移籍する際、私にこう言ったんだ。『今まで見たことがない選手だと。前田はほとんどの選手よりもはるかに優れた運動能力を持っている』とね」

同じくマリノスでコーチを務めてきたショーン・オントンも、前田に関しては高い評価を下していた。ピサニ氏はオントンからも前田評を次のように聞かされていたという。

「前田の魅力はスピードだけではなく、スプリントを繰り返す能力だ。スプリンターの多くは、一度爆発的な加速を見せた後にはリカバリーの時間を要する。しかし前田は何度も何度もスプリントを繰り返し、80分、90分になってもまだそれを続けられる。本当に信じられなないことだ」(『67HailHail』より)

前田のチェイシングはあらゆる選手を苦しめており、まさにワールドクラスのスピードと運動量だ。同じことができる選手は限られており、今後もセルティックと日本代表に欠かせぬ武器となるはずだ。