マーリンズ戦で50号を放ったドジャース・大谷翔平【写真:荒川祐史】

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大谷は6安打3本塁打10打点2盗塁で51-51達成…シューマッカー監督が明かした本音

【MLB】ドジャース 20ー4 マーリンズ(日本時間20日・マイアミ)

 ドジャース・大谷翔平投手は19日(日本時間20日)、敵地・マーリンズ戦に「1番・指名打者」で出場し、自身初の3打席連発を放った。6安打10打点2盗塁で前人未到の「50本塁打&50盗塁(50-50)」を達成し、さらに51-51まで伸ばした。試合後、マーリンズのスキップ・シューマッカー監督は「ダグアウトではなく(野球)ファンとしてスタンドで見たかった」と本音を漏らした。

 昨年のWBCで野球日本代表「侍ジャパン」を優勝に導いたマイアミの地で、大谷がアーチを描いた。まずは、6回1死二塁の第4打席で内角低めのスライダーを捉えた。打球速度111.2マイル(約179キロ)、飛距離438フィート(約133.5メートル)、角度36度の特大49号を放った。

 すでにこの日2盗塁をマークしており、50-50に王手をかけ迎えた7回2死三塁の第5打席。一塁が空いていたが、マーリンズナインは勝負を選択した。大谷はナックルカーブを左翼席へ運び、打球速度109.7マイル(約176.5キロ)、飛距離391フィート(約119.2メートル)、角度27度の一発。50-50を達成し大谷はベンチへ戻ってロバーツ監督とハグを交わした。敵地にも関わらずファンは総立ち。大谷はヘルメットを取って一礼した。

 その後も止まらず9回2死一、三塁の第6打席でも右翼席へ51号3ラン。打点を120まで伸ばした。6安打10打点2盗塁の活躍でリーグのタイトル争いでは本塁打が2位のブレーブス・オズナと13本差、打点王がブルワーズのアダメスと9差。2冠独走となった。

 試合後、シューマッカー監督は「1点差などの僅差であれば、私たちは敬遠していただろう。あれだけの点差をつけられて、野球界、そして野球の神様にとって(勝負しないことは)悪い行いだと思う。彼からアウトを奪えるかトライしないといけない」と勝負を選択した理由を明かした。

 マーリンズとしては20失点大敗で大谷に6安打3本10打点2盗塁を許した。「マーリンズにとっては悪い日だった。でも、野球界にとってはいい日だった」と振り返り、「ただ、私は彼に立ち向かって、恐れずに、積極的に攻めた選手たちを誇りに思う。そういう姿勢で挑むべきだしね」と最後は自チームのナインを称えた。(Full-Count編集部)