1998年にラリー・ペイジ氏とともにGoogleを創業したセルゲイ・ブリン氏は、2019年にGoogleの社長を退任しました。しかし、アメリカ・ロサンゼルスで開催された「All-In Summit」の中でブリン氏は「ほぼ毎日」Googleで働いていることや、近年のAI技術の進歩について語っています。

In conversation with Sergey Brin | All-In Summit 2024 - YouTube

Sergey Brin says he's working on AI at Google 'pretty much every day' | TechCrunch

https://techcrunch.com/2024/09/10/sergey-brin-says-hes-working-at-google-pretty-much-every-day-on-ai/

Google Co-Founder Sergey Brin Rejoins Company for AI Projects - WinBuzzer

https://winbuzzer.com/2024/09/11/sergey-brin-returns-to-google-to-focus-on-ai-xcxwbn/

Brin Is Back and Working Every Day at Google: Will He Be Summoned to Appear and Testify? : Stephen E. Arnold @ Beyond Search

http://arnoldit.com/wordpress/2024/09/11/brin-is-back-and-working-every-day-at-google-will-he-be-summoned-to-appear-and-testify/

2019年にブリン氏はペイジ氏とともにGoogleの社長から退く意志を表明しました。その際「Alphabetと、Googleやその他企業は独立して効果的に運営されているため、今が管理構造を簡素化するべき時期です。会社を経営するためのより良い方法は何かと考えた時、AlphabetとGoogleには『2人のCEOと1人の社長』が必要なくなりました」と述べており、記事作成時点ではスンダー・ピチャイ氏がAlphabetとGoogle両方のCEOを務めています。

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その後ブリン氏は、Googleの会話型大規模言語モデル「LaMDA」の開発を進めるため2023年にGoogleに復帰したことが報じられました。

そして2024年9月11日にAll-In Summitでのインタビューの中でブリン氏は、Googleに復帰したことを正式に認め「ほぼ毎日」Googleで働いていることを明かしました。

その理由についてブリン氏は「最近のAIの進歩ほどエキサイティングなものを見たことがなく、進歩を見逃したくないため」と語っています。ブリン氏は近年のAIについて「『AIシステムの強化には強力な計算機能が必要だ』という考え方もありますが、これまで数年間にわたって行われてきたアルゴリズムの改善が、近年のAIモデルに必要な計算量の増加を上回っているため、強力なAIをトレーニングするための計算の大幅なスケールアップは必要ではないと考えています」と述べました。



なお、ブリン氏のGoogle社内における立ち位置などは今回のインタビューで明らかにされませんでした。また、海外メディアのArnolditはGoogleの市場独占を巡る反トラスト法裁判などにブリン氏が証人として出廷することになる可能性を指摘しています。

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