© Walt Disney Studios Motion Pictures 写真:ゼータイメージ

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2014年公開、ディズニーのアニメ映画『ベイマックス』は、実はマーベル・コミックのキャラクター。劇中では、マーベル作品ではお馴染みであるスタン・リーもカメオ登場する。

コミックと映画の原題は『ビッグ・ヒーロー・シックス(Big Hero 6)』。ディズニー作品としては初めてのマーベル原作映画であり、また日本人が主人公という特徴もある。

日本出身のキャラクターとあって、コミックでは『X-MEN』の人気ヒーロー、シルバーサムライやサンファイアが創設メンバーに加わっており、スパイダーマンと共演するエピソードもある。映画版の可愛らしくハートフルな印象からすると、少々意外に思われるかもしれない。

同じマーベル作品ということで、もしかしたらベイマックスやヒロ・ハマダたちが、実写化されてに合流するのでは?ファンの間ではそんな期待も長く語られているが、残念ながらその可能性は2021年2月に否定されている。当時の米の確認によると、『ベイマックス』のキャラクターをMCUに加える予定はないと、スタジオの情報筋から伝えられたという。

そもそも『ベイマックス』の世界は、東京とサンフランシスコを混ぜ合わせた架空の未来都市「サンフラントウキョウ」が舞台となっており、MCUの世界設定とは迎合しない。スタジオが否定したという2021年2月当時はまだ「インフィニティ・サーガ」が幕を下ろしたばかりで、確かに別世界の『ベイマックス』をMCUに合流させる展望をすぐ伝えるのは難しかっただろう。

しかし現在はどうか。「マルチバース・サーガ」に突入したMCUは、別シリーズからの設定やキャラクターを続々と参加させている。『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』(2021)は別シリーズのスパイダーマンが同時に登場するという離れ技をやってのけ、『&ウルヴァリン』(2024)ではMCU誕生以前である旧20世紀フォックスの過去作品からのヒーローたちをMCUに招き入れた。

今となってはこうした前例があるのだから、『ベイマックス』のキャラクターがポータルを通じて、MCUヒーローたちと対面を果たすのも決して夢ではない。『アベンジャーズ:ドゥームズデイ』(2026)や『アベンジャーズ:シークレット・ウォーズ』(2027)ではスタジオやシリーズの垣根を超えた夢の共演が実現するかもしれず、そこにヒロ・ハマダやベイマックスたちが加勢するかもしれない。

もしも本当に彼らが実写化されるのなら、日本人であるヒロ・ハマダを誰が演じるのかも注目だ。MCU実写作品に登場した日本人俳優は主に浅野忠信、真田広之、そして『キャプテン・アメリカ:ブレイブ・ニュー・ワールド』での平岳大と数少ないので、日本のヒーローとして新たな存在感を示してほしい。実現すれば、の話だが……。

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