ゴロゴロという音と共にまぶしい光を発する雷は、大気中や大気と地面の間で電位差がある時に発生する激しい放電現象であり、多くの人々が恐れている一方でその美しさに魅了される人もいます。普通に生きていれば雷と遭遇する頻度はそれほど高くありませんが、地球全体で見れば常にどこかで雷が発生しているとのこと。地球のどこで雷が発生しているのかをリアルタイムで見ることができる世界地図が、「Lightning & Thunderstorms」です。

Lightning & Thunderstorms - World Map

https://www.blitzortung.org/en/live_lightning_maps.php

Lightning & Thunderstormsを運営する「Blitzortung.org」は、ボランティアが設置した専用の「ステーション」を用いてデータを収集し、雷がどこで発生しているのかをリアルタイムでマッピングするプロジェクトです。Lightning & Thunderstormsはこのステーションによって収集されたデータを基に、地球上のどこで雷が発生しているのかをリアルタイムで見ることが可能です。

Lightning & Thunderstormsを開くと、以下のような世界地図が表示されます。



マップを見ると、雷が発生した地点が赤い円で、リアルタイムで表示されています。円から伸びている緑色の線の先には、雷を観測するステーションがあります。ステーションは雷の放電に伴う信号を観測しているため、肉眼では見えない遠距離の雷も観測できます。



雷が観測できるかどうかはステーションの位置にも左右されますが、記事作成時点ではアメリカ中部から東部、東ヨーロッパからアナトリア半島、東シナ海、オーストラリア南東端あたりで頻繁に雷が発生していました。



左端にある項目をクリックすると、一部地域を拡大したマップを見ることができます。今回は「Asia(アジア)」をクリック。



すると、アジアにあるステーションの位置や雷の発生したポイントを確認できます。



さらに、地域から特定の国を絞り込むこともできますが、絞り込める国はステーションが多い国に限定される模様。今回は「Japan(日本)」があったのでクリック。



日本の北海道・本州・四国・九州が入ったマップを見ることができます。



付近で雷が発生すると、日本にあるステーションから緑色の線が伸びます。記事作成時点では接近する台風10号の影響か、九州の南の海上付近で雷が多く発生していました。



また、今回見ている中で最も頻繁に雷が落ちていたのは、アメリカ中西部のアイオワ州やイリノイ州、ミズーリ州の付近でした。