画像の背景を爆速で削除して透明化できるウェブアプリ「Remove-bg」が公開されました。非常に高速な背景削除処理をローカルで実行可能とのことなので、実際に使ってみました。

Free Background Remover | Automate Your Image with Bannerify

https://bannerify.co/tools/remove-bg

Remove-bgには、上記のリンクからアクセス可能。Windowsの場合、Chromeでの動作を確認済み。FireFoxでは動作しませんでした。



試しに以下の画像の背景を削除してみます。



画像をRemove-bgの画面内の「Choose file or drag here」と記されたエリアにドラッグ&ドロップ。



数秒で背景削除処理が完了しました。「Download」をクリックすると背景削除後の画像をPNG形式でダウンロードできます。



背景削除後の画像をPhotoshopで開くとこんな感じ。ソフトクリームの右下に机の一部が残っていますが、それ以外はかなりキレイに切り抜けています。



背景削除処理はサーバーではなくローカルのGPUを使って実行されます。タスクマネージャを確認すると、削除処理時だけGPUが100%稼働していました。今回はCPU内蔵GPUを使いましたが、削除処理は数秒で完了しました。



Remove-bgではフォルダごと処理することも可能。試しに、画像を複数枚含むフォルダを用意しました。



フォルダを「Choose directory or drag here」を記されたエリアにドラッグ&ドロップ。



画像が次々に処理されます。処理が完了したら「Download as zip」をクリック。



処理した画像をZIP形式で一括ダウンロードできました。



ZIPファイルを展開すると、背景削除処理後の画像が保存されていました。背景削除処理後はPNG形式で保存されるのですが、ファイルの拡張子がそのまま引き継がれてしまうため、元の画像がJPEG形式だった場合、「ファイルフォーマットはPNG形式なのに拡張子が.jpgのファイル」が生成されてしまいます。拡張子は手作業で修正すればOKです。



処理結果を確認してみます。まず、以下が元画像。



処理後の画像が以下。カメラとフィルムがキレイに切り抜かれています。



背景削除前のラーメン。



削除後のラーメン。食器からはみ出たモヤシもキレイに切り抜かれました。



カレーの写真。



スプーンが中途半端に消えてしまいました。



イラストでも試してみます。



後ろ髪の一部が消えてしまっていますが、おおむねいい感じ。



と思いきや、真っ白なレイヤーを背景として置いてみたところ、右上に影が残っていました。Remove-bgを使えば簡単に背景を削除できますが、前景の指定が不可能だったり残したい部分が残らなかったりするため、手作業での修正が必要になることも多々あります。



また、Remove-bgにアクセスしなおしたり画面を更新したりするとメモリを大量消費してタブがクラッシュすることがあります。その場合は、履歴やキャッシュを削除してから再アクセスすると使えるようになります。



なお、Remove-bgの背景削除処理には背景削除AIモデル「RMBG v1.4」が使われているとのこと。また、Remove-bgのソースコードは以下のリンク先で公開されています。

ducan-ne/remove-bg: Remove background directly in your browser, powered by WebGPU

https://github.com/ducan-ne/remove-bg