鎌田大地のプレミアデビューは評価分かれる 攻撃面で躍動も現地メディアは「クリエイティブではなかった」物足りなさを指摘する声も

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鎌田は新天地でのデビュー戦で積極的にアピールした(C)Getty Images

 クリスタルパレスに加入した鎌田大地の新たな戦いがスタートした。プレミアリーグのシーズン初戦、ブレントフォード戦が現地時間8月18日に行われ、鎌田は中盤の攻撃的なポジションでスタメン出場を果した。

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 鎌田は序盤から前線にポジションを取り、後方からのボールの受け手としてプレーしながら、相手のボールも追いかけるなど攻守で積極的な動きをみせた。攻撃では細かいパスをつなぎ、起点としての役割もこなしている。15分には自陣からの速い縦パスに反応し、ワンタッチでジャンフィリップ・マテタに落とし、そのまま自らもゴール前まで走りこみ得点を狙う場面もみられた。

 その後も鎌田は、主に右サイドや中央のポジションでプレーしながら70分に交替でピッチを後にしている。試合は1-1で迎えた76分に、ブレントフォードのヨアネ・ウィサが勝ち越しゴールを決めこれが決勝点となり、クリスタルパレスは1-2で敗れた。

 フランクフルト時代の指揮官、オリバー・グラスナー監督が新たに就任したクリスタルパレスで、再び恩師とコンビを組みデビュー戦を戦った鎌田。試合には敗れたとはいえ、現地メディア『LondonWorld』では、試合後のレポートの中で、日本人MFのプレーを高く評価している。

 同メディアは、「新戦力のプレミアリーグ初出場は期待できるものだった。明らかに印象づけようとする意欲が感じられ、クオリティが少し落ちることがあったにせよ、アグレッシブなスルーパスを出しているように見えた。交代直前にブライアン・ムベウモを引っ張ってイエローカードをもらうなど、汚れ仕事も厭わない」と綴っており、10点満点中の7点を与えている。

 だが、英放送局『BBC』からは、物足りなさを指摘する声も。昨年まで在籍し、今季よりバイエルン・ミュンヘンに移籍したミカエル・オリーズとの比較を行っており、「ダイチ・カマダは右サイドで試合を開始し、的確なプレーをみせたが、オリーズほどクリエイティブではなかった。これはどの選手にとっても難しいことだ」と評している。

 期待の大きさ故、新天地での最初のゲームの評価はさまざまな声が上がっている。しかし、与えられた時間で確かな存在感をみせたことも間違いない。プレミアリーグのピッチで今後、鎌田のさらなる飛躍を予感させるデビュー戦の内容だった。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]