あなたが最も感動したレースは? イクイノックスやハルウララまで…1000件以上の熱き思いの数々
先月7月9日は、語呂合わせから「泣く日」だそう。名勝負、有終の美、復活劇……誰しもに目頭が熱くなったレースがあるはず。netkeiba公式X(旧Twitter)では同日、「あなたが競馬ファン人生で思わず涙したレースは?」とのテーマで回答を募集。多くのユーザーから、熱い思いが寄せられた。
中央から地方、海外。今年のレースから往年の名勝負にいたるまで、さまざまな投稿があった中で、「いいね」が1000件以上ついていたのは、ユーバーレーベンのオークスにまつわるエピソード。同馬は新馬戦を快勝したものの、阪神JF、フラワーC、フローラSと、3戦連続3着の歯がゆい競馬が続いていた。「オークス出走も賞金順ギリギリ。レースの直線で先頭に立ったとき、絶叫し震え泣きました。(名物厩務員の)今浪さんが担当するソダシに初めて土をつけたのは、今浪さんが担当した白いアイツ(ゴールドシップ)の娘でした」との声。大舞台で素質が花開き、ライバルを撃破した姿は、多くのファンが心揺さぶられたようだ。
最近の活躍馬では、イクイノックスにまつわる投稿は多かった。中でもラストランとなった23年のジャパンCに対して、「名実とも2023年世界最高のレースでした。きっと大勢の人がこうあって欲しい、というのを最大限に具現化された、芸術的なレースだったと思います! 強い者は強い! 強い馬が強く勝つ! 現地でこれを見せつけられて涙が止まらなかったです」と熱い気持ちが綴られていた。
感動的な一戦は、勝ち馬に焦点が当たるものだけではない。イクイノックスと同じくラストランとなったパンサラッサの23年ジャパンCには、「大逃げで向正面をカッ飛ばすパンサラッサ。『これでは勝てない』と誰もが思っただろう。それでも『たったひとつの冴えたやり方』でイクイノックス達に勝負を挑む勇姿は涙が止まらなかったよ」と、語るユーザーもいた。
ハルウララと武豊騎手が初めてタッグを組んだ04年3月22日の高知最終レースには、「泥だらけになりブービーでゴールした同馬を、夕映えの中、万雷の拍手で人々が迎えたさまに、『ただ無事で帰ってくることを喜ぶ気持ちがこんなに美しいのか』と感涙した」。名馬のラストランとなった23年の有馬記念に「タイトルホルダーと和生の最後の2人旅に、レース中ずっと泣きっぱなしだった」との声もあった。
そのほかには、トウカイテイオーの“有馬記念中1年V”に「リアルタイムで見られた幸運に感謝しかないです」。オグリキャップのラストランに「競馬を見始めて初めて泣いた日」などの投稿。柴田大知騎手の平地GI初制覇となった13年NHKマイルCや、メイセイオペラがJRA・GIを勝った99年フェブラリーSを挙げるユーザーもいた。引用リポスト、リプライ合わせて1000件以上。十人十色でさまざまなレース、人馬に対して、ユーザーの思いがとびかった。
先週末には札幌記念も行われ、いよいよGIシーズンに向けて有力馬が始動戦を迎えていく。今年の秋はどんな感動的なシーンが待ち受けているだろうか。