ファミリークローゼットのおかげで、家事や子育てがラク。そんな住宅事例を紹介します。4年前にハウスメーカーで家を建てたライターは、1階に普段用、2階に季節外れのものをしまう、あえて2つの小さなファミリークローゼットをつくりました。毎日の洗濯物がスムーズに片づきLDKもすっきり。季節的に使わないものをしまうスペースを別につくったことで、衣類管理もラクになりました。

1階と2階にファミリークローゼットがある間取りに

わが家は子ども2人(5歳と2歳)を含む4人家族で、4年前に大手ハウスメーカーで総2階の家を建てました。

1階にはLDK、洗濯物の干し場(1.4畳)、浴室と洗面所があります。このLDKにも水回りにも近い場所に、ファミリークローゼットをつくりました。場所は、浴室と洗面所と並ぶ位置で広さは約1畳です。

さらに主寝室、書斎、子ども部屋がある2階にも、ファミリークローゼットがあります。こちらのファミリークローゼットは、主寝室からも子ども部屋からも行きやすい、2階の中心につくりました。広さは約2.4畳です。

日常的に使用しているのは1階のファミリークローゼット

わが家が日常的に使用しているのは、1階のファミリークローゼットです。このクローゼットには、夫婦の洋服はハンガーにかけ、家族の下着類、タオルなどはクリアケースの引き出しに。また、カバンなどは備えつけの棚に収納しています。

そして、家族4人の洋服は、いずれも季節に合ったもののみ、この場所に収納。季節外れの洋服は、ハンガーにかけたまま、2階のファミリークローゼットへ移動するようにしています。

洋服の入れ替えは年に2回行っていますが、その際の階段の上り下は、年に2回だけなので、大きな負担にはなっていません。

季節家電は2階のファミリークローゼットに収納

2階のファミリークローゼットには、季節外れの洋服のほか、布団や毛布関係、五月人形(結構なスペースを取ってしまっています)などを収納しています。

また、扇風機やストーブなども、使用していないときは、この2階のファミリークローゼットに収納しています。

このサブ的な収納スペースがあることで、そのほかの部屋に、ものを出しっぱなしにすることはなく、一年じゅうすっきりした状態をキープできています。

1階のファミリークローゼット場所にもこだわりが

1階のファミリークローゼット(写真中央)は、目の前がリビングダイニング。洗面所や浴室(写真奥の扉の中)にも近いので、食事、歯磨き、お風呂、着替えを効率的に行えています。

また、スペースは狭いですが、この空間があることで、わが家の洗濯は非常にラクです。洗濯機のある脱衣所、洗濯物の干場、洋服をしまうファミリークローゼットが近いところにあるので、洗濯時の移動が短いからです。

わが家は仕事から帰ってきて夜に洗濯するので、疲れているなかでの洗濯でも、負担が少なくなり助かっています。

また、ファミリークローゼットの隣には、階段下のデッドスペースを活用した収納があります。ここには子どもたちの洋服を、ハンガーにかけて収納しています。

唯一の後悔は2階のファミリークローゼットの扉

1階にメインのファミリークローゼット、2階に季節外れのものをしまう、サブ的なファミリークローゼットをつくったことで、クローゼット内が、ごちゃつくことはありません。季節のもの、季節が近づいたら出すものが、うまく分けて収納できているからです。

ただ、1つだけ気になっていることが。それは、廊下を最小限にしたため、2階のファミリークローゼットの扉と、子ども部屋の扉がぶつかる可能性があることです。2階のファミリークローゼットは、引き戸を採用すべきだったのかもしれません。

しかし、ここはあくまでサブのファミリークローゼット。たまにしか使わないので、よしとしています。

わが家は、階ごとに2つのファミリークローゼットをつくって正解でした。大きなファミリークローゼットをつくれない場合、わが家のようにあえて小さめのファミリークローゼットを、2つくるのはありだと思います。