【#バナナケチャップ】って何だ何だ⁉フィリピンでは一般的な調味料だって!トマトは使わずケチャップ⁉

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X(旧Twitter)を見ていたら、気になるポストを発見!日本バナナ輸入組合の公式アカウント『バナナ大学』が、フィリピンでケチャップと言えば「バナナケチャップ」だというバナナ雑学をポストしていました。えー、ケチャップがトマト以外で作られていたなんて‼YouTubeで調べたら、「バナナケチャップ」を手作りしている動画も発見。「バナナケチャップ」を食べたことがないので、この機会に作ってみます!

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『バナナ大学』のX(旧Twitter)がこちら!


日本バナナ輸入組合の公式アカウント『バナナ大学』に、フィリピンでは「バナナケチャップ」が一般的だというバナナ雑学が!

戦時中、トマト不足でトマトケチャップを作れなくなり、バナナを代用して作ったのが始まりと書かれていますよ。ポストされている画像にある、ビン入りの「バナナケチャップ」は赤い色。これは、トマトケチャップの見た目に近づけるため、食品用着色料で色付けされているようです。


Xでは、フィリピンの「バナナケチャップ」を紹介している方も見つけました。この方は、「バナナケチャップ」がお気に入りみたいですね!

気になる「バナナケチャップ」。ネットで調べてみると、日本だと販売しているお店が少ないよう。ネット通販なら購入出来そうですが…。

YouTubeに「バナナケチャップ」のレシピがないかしら?と調べてみると、料理系チャンネル『ホルモンしま田』と『オトコ中村』で手作りしていました。

どちらも本場の「バナナケチャップ」を味わって、そこから近い味になるようにと、レシピを考案したようです。2つの動画を参考に、筆者も作ってみよう!

フィリピンではおなじみの調味料!「バナナケチャップ」を作ってみた!

YouTubeの料理系チャンネル『ホルモンしま田』と『オトコ中村』で紹介していた分量と作り方を参考に、オリジナルの分量で作ってみます。



【材料】(作りやすい分量)
バナナ…2本 ※今回は皮付きで280g使用
玉ねぎ…40g ※今回は1/4個使用
にんにく…1かけ
しょうが…10g
サラダ油…大さじ1
りんご酢…大さじ3
しょうゆ…大さじ1
パプリカ…小さじ1~2
ターメリック…小さじ1/4
シナモン…5振り
ナツメグ…5振り
チリペッパー…3振り
砂糖…25g
塩…適量

1. 玉ねぎをざく切りに、にんにくとしょうがをみじん切りに、バナナを適当な大きさに切ります。



野菜とバナナはミキサーでペースト状にするので、小さく切った方が早くなめらかになりますよ。

2. ミキサーに玉ねぎ、にんにく、しょうが、サラダ油を入れてなめらかになるように攪拌し、小鍋に移します。



玉ねぎ、にんにく、しょうが、サラダ油だけだとハンディーブレンダーが回らなかったので、水30ml(分量外)を加えて攪拌することに。これで、あっという間になめらかになりました。野菜ペーストは小鍋に移しておきます。

3. 同じミキサーでバナナを攪拌し、リンゴ酢としょうゆを加えて攪拌します。



先にバナナだけを攪拌します。バナナはやわらかいので10秒ほどでペースト状に。



りんご酢としょうゆを加えて攪拌します。出来上がったバナナペーストを味見すると、リンゴ酢でバナナの甘味が抑えられ、しょうゆの塩分も加わって、バナナのフルーツソースのようなおいしさ♪

4. 2の野菜ペーストを弱めの中火でねっとりとするまで炒めます。



分量外の水を30ml加えて攪拌したので、最初は水っぽいペーストでしたが、しばらく経つと水分が飛んで、しょうがやにんにくの香りが広がりました。



10分ほど炒めると、野菜ペーストの水分が抜けてねっとりとしました。味見すると玉ねぎのまろやかさが出ていたので、ここで一旦火を止めました。

5. 火を止めてパプリカ、ターメリック、シナモン、ナツメグ、チリペッパーを加えてよく混ぜます。



「バナナケチャップ」を作るにあたって参考にした『ホルモンしま田』では、パプリカ、ターメリック、オールスパイス、カイエンペッパーを投入。もう一つのサイト『オトコ中村』では、パプリカ、シナモン、クローブ、ナツメグ、ローレルを加えていました。

筆者は、2つの料理チャンネルで使われていたスパイスを参考に、家にあるパプリカ、ターメリック、シナモン、ナツメグ、チリペッパーを加えましたよ。

「バナナケチャップ」を食べたことがないので正解の味はわからないのですが、シナモンやナツメグはバナナに合うスパイスなので、きっとおいしくなるでしょう。



「バナナケチャップ」はトマトを使わないので、パプリカパウダーで赤っぽい色を出すのでしょうね。5種類のスパイスを加えて混ぜると、赤っぽい野菜ペーストになりました。

6. 3のバナナペーストと砂糖を加えて、混ぜます。弱めの中火で15~20分かき混ぜながら煮詰め、塩で味を調えます。



赤くなった野菜ペーストにバナナペーストと砂糖を加えると、緩いソース状に。ほんのりとバナナの甘い香りがしますが、色といいソースのやわらかさといい、カレーを作っている気分。



鍋底が焦げないように絶えずかき混ぜながら、弱めの中火で15分ほど煮詰めると水分が少し飛んで、トマトケチャップを思わせるような、とろっとろ感に。粗熱を取って、清潔なビンに詰めたら完成です。



「バナナケチャップ」で「鶏もも肉のバナナケチャップ煮」にトライ!

YouTube『オトコ中村』では、作った「バナナケチャップ」を使った料理も紹介していました。「鶏もも肉のバナナケチャップ煮」も作ってみます!



【材料】(2人分)
鶏もも肉…1枚 ※今回は330g使用
バナナケチャップ…約50g
塩・こしょう…各適量
しょうゆ…少々

1. 鶏もも肉を食べやすい大きさに切り、塩とこしょうで下味を付けます。



ボリューム感が出るように、今回は大きめに切りました。

2. 中火で熱したフライパンに皮目から鶏もも肉を入れ、皮がこんがりとするまで焼きます。



フライ返しで鶏もも肉を抑えながら5分ほど焼くと、皮目に焼き色が付きました。

3. お肉をひっくり返してフタをし、5分ほど蒸し焼きにします。



身側を下にしたら、フタをして、鶏もも肉の中までしっかりと火を通します。

4. バナナケチャップを加えて煮詰め、しょうゆで味を調えます。



手作りした「バナナケチャップ」としょうゆをふた回し加え、サッと煮絡めたら完成!

さて、一体どんなお味でしょうか?初の「バナナケチャップ」を味わってみます♪



舌触りはケチャップ!味はバナナとスパイスがほんのり香るフルーツソース



フィリピンではおなじみだという、「バナナケチャップ」が完成しました。トマトケチャップと違って鮮やかな赤色ではなく、明るい赤茶色に仕上がりました。ほんのりバナナのフルーティーな香りがして、トマトケチャップとは別物だということが伝わってきます。



まずは、焼いたソーセージに付けて食べてみることに。ソーセージの旨味が強く、「バナナケチャップ」の違和感を感じず、おいしくいただけました。

ただ、トマトケチャップよりもフルーティーで甘いので、マスタードも付けたくなります。



次は「鶏もも肉のバナナケチャップ煮」を実食!「バナナケチャップ」と鶏もも肉の色が似ているので、画像だとわかりにくいのですが…。鶏もも肉の周りにとろっと「バナナケチャップ」が絡まっています。

食べてみると、バナナのフルーティーさとスパイスの風味、少しだけピリッとしたチリペッパーを感じ、とても複雑でまろやかな味わい。普段作る料理にはないような味なので、何で作ったソースだろう?と興味を惹かれます。

甘めの「バナナソース」としょうゆで味付けしたことで、「鶏もも肉のバナナケチャップ煮」は、照り焼きチキンに近い味わい。ですが、それよりもフルーツ感があって、南国の料理なんだろうなと思わせるおいしさでした。

「バナナケチャップ」という名前だけどフルーツソースに近い調味料



日本バナナ輸入組合の公式アカウントX『バナナ大学』で知った、「バナナケチャップ」。

今回手作りしてみて、ケチャップという名前が付いていますが、バナナの甘さと香りを活かした、フルーツソースのような甘い調味料だということがわかりました。

フィリピンでは「バナナケチャップ」が一般的という現状の裏には、トマト不足からバナナを代用して作られたという事実が。工夫を凝らして生まれたこの調味料は、きっとフィリピンの方の味覚に合うように作られているのだろうなぁと、想像出来ました。

また、バナナ、香味野菜、スパイスを煮詰めてペースト状にして作る工程が、インドの「チャツネ」にも似ているなぁとも感じました。

今回は、焼いたソーセージに付けたり、YouTube『オトコ中村』で紹介していた「鶏もも肉のバナナケチャップ煮」にしたりしていただきましたが、どちらもフルーティーなおいしさを楽しめましたよ。

日本では味わったことのない調味料なので、手作りしてみてはいかがでしょうか。複雑な味わいのフルーティーな調味料として、少し加えると料理のおいしさが引き出されると思います。

ちなみに、上記の分量で約300gの「バナナケチャップ」を作れました。残りはカレーを作る時の隠し味として使ってみたいと思います♪