【MLB】ドジャースは獲り逃したか…… “ドヤ顔”アロサレーナ、マリナーズへ移籍 トレード期限迫る中で成立「素晴らしい補強」
ア・リーグ西地区2位のマリナーズは25日(日本時間26日)、レイズの主砲ランディ・アロサレーナ外野手を獲得したと発表した。1対3のトレードで、マリナーズはアロサレーナを手にする代わりに若手有望株のエイダン・スミス外野手とブロディ・ホプキンス投手、そして後日発表となる1選手をレイズに送り出すことになった。
■WBCメキシコ代表としてもプレー
今月30日(日本時間31日)にトレードデッドラインが迫る中、今夏初となる大型トレードが実現した。
WBCメキシコ代表としてもプレーし、“腕組みドヤ顔ポーズ”で日本のファンにもおなじみのアロサレーナのマリナーズ移籍が決まった。今季は100試合に出場し、打率.211、15本塁打、37打点、16盗塁。シーズン序盤こそキャリア最悪のスタートを切ったが、徐々に復調しており、7月に限れば打率.275、4本塁打をマークしている。
昨季まで3年連続で「20本塁打&20盗塁」を記録している安定感に加え、2020年のワールドシリーズ(対ドジャース)では打率.364、3本塁打という好成績をマーク。これまでポストシーズンのような大舞台で力を発揮しており、トレード市場では秋の戦いを見据える複数球団のターゲットとなっていた。
争奪戦を制したマリナーズのジャスティン・ホランダーGMは「ランディはダイナミックでエネルギーに溢れた万能選手。最大の舞台で最大の瞬間に活躍してきた。彼は我々のクラブハウスとラインナップにとって素晴らしい補強となるだろう」というコメントを発表した。
■ドジャースは先発投手獲得を優先
トレード成立の一報を受けて、各メディアも反応。『ドジャース・ネーション』は早速、「ドジャースのトレードターゲットであるランディ・アロサレーナが、驚きの大型取引でア・リーグ西地区の有力チームへ移籍」との見出しを掲げ、状況を伝えた。
「ドジャースは外野陣の層が薄く、それが欠点となっていた。ただ、マリナーズの方がさらに悪かった」と記し、チーム打率(.216)がメジャーワーストとなっているマリナーズの方が獲得意欲でドジャースを上回ったと示唆した。そして「以前にもドジャースとアロサレーナは契約を結びそうなタイミングはあったが、今は再び遠くから見守るしかない」とした。
今夏のトレード市場におけるターゲットとして、ドジャースのブランドン・ゴームズGMは先日、「インパクトのある先発投手が最優先」と明言。内外野の補強には乗り出さない可能性も出て来たが、果たしてどうなるか。トレード期限まで残り1週間を切り、各球団の交渉は大詰めを迎えている。