60代ミニマリスト「贈り物をムダにしない」5つのコツ。罪悪感をもたないこと
贈り物はうれしいけれど、使わないものがたまるのも困りもの。ミニマルな暮らしにまつわる著作が多数ある、カナダ在住のブロガー筆子さん(現在60代)に、贈り物を無駄にしないための5つの方法を教えてもらいました。
贈り物を「ムダなもの」にしない5つのコツ
日本では誕生日やクリスマス以外にも、いろいろなタイミングで贈り物を交換しますし、記念品やお土産をもらうことも多いです。シンプルに暮らしたいなら、ためこんだ贈り物をどうするかは大きな課題となります。
人からもらったものは捨てにくいので、どんどん押入れにためこみ、結局不要なものにしてしまうことも少なくありません。この記事では、贈り物をムダなものにしないためのコツを5つ紹介します。
●1:処分する
贈り物を一生持っている必要はありません。使わないものや好みに合わないものは、思いきって処分しましょう。ほかの人にゆずる、寄付する、フリマアプリで売るなど、さまざまな方法があります。
処分するとき、罪悪感を抱く必要はありません。贈り手は、あなたに感謝の気持ち、喜び、幸せを提供したいと思ったからその品物をくれたのです。
ギフトを受け取ったときに相手の気持ちに応えています。使わないギフトが家にあるせいで暮らしにくくなっているのなら、手放すのはごく自然な選択です。
●2:交換する
サイズが合わない、色が好みじゃない。そんなもらいものは、店で交換するのもひとつの方法です。
レシートがあれば簡単に交換できますが、レシートがない場合は、一度店舗で相談してみるのも手。その店でだけ使えるギフトカードや、店舗にあるほかの商品と交換すれば、店側の損失はそこまで大きくないので、もしかしたらこちらの希望に応じてくれるかもしれません。
交換して、本当に欲しいものや必要なものを手に入れれば、無駄を減らせるし、くれた人の気持ちに報いることもできます。
交換するときは、相手に対して失礼にならないように注意を払いましょう。交換したことを報告する必要はありませんし、感謝の気持ちはしっかりと伝えておくことが大切です。
●3:前もって欲しいものをリクエストしておく
誕生日やクリスマスなど、贈り物をもらうことがわかっているイベントがあるときは、前もって自分の欲しいものや必要なものをリクエストしておきましょう。
ものを増やしたくないなら、食事券やエステのチケットなど、「体験」を得られるものを、欲しいものが決まっていないときは「なんでも買えるギフト券」や「商品券」がふさわしいと思います。
形に残らない贈り物はつまらないと思うかもしれませんが、楽しい体験は生活を豊かにしてくれます。ギフト券は自分の好きなタイミングで必要なものを購入できるので無駄になりません。
●4:贈り物に対するポリシーを伝えておく
シンプルライフを志向しているなら、贈り物そのものを辞退したいと事前に伝えておくのもいい方法です。とくに親しい友人や家族とは、今後もずっとつき合いが続くので、自分の生活スタイルや価値観を理解してもらっておいたほうがお互いにとって有益。
私は贈り物を断ることは失礼なことではないと考えています。それは、自分の価値観を大事にする生き方です。自分の生き方を大切にできる人は、ほかの人の生き方も尊重できるのではないでしょうか?
贈り物をくれる人とよりよい関係を築きたいなら、ものを贈り合うより、一緒に時間を過ごしたり、特別な体験を共にしたりするほうが効果的だと思います。
●5:その場で断る
もらうことに負担を感じたり、受け取ることがストレスになったりするときは、その場で断ることも必要です。「自分のことを考えてくれるその気持ちはとてもうれしいし、ありがたい」としっかり感謝したうえで、ものをいただくのは辞退したいと丁寧に話しましょう。
受け取らない理由をくどくど言う必要はありません。誠実に、だけどきっぱり断ってみてください。たとえば、「とてもありがたいのですが、今はものを増やしたくないので、お気持ちだけいただきます」と言ってみてはどうでしょうか?
捨てにくいものだからこそ、取捨選択することが大切
贈り物はだれにとっても捨てにくいものです。ですが、もらったものを管理するのは自分にしかできないこと。贈り物をどうするかは、自分にしか決められないのです。自分の責任で適切に処分、もしくは管理しましょう。
繰り返しますが、贈り物を処分するとき、相手に対して申し訳ないと思う必要はありません。相手はあなたの幸せを願って品物をくれたのですから、自分の暮らしやすさを追求するのが正しい選択です。