東海北陸〜伊勢湾岸が「信号ゼロ」に!? 新たな高速「一宮西港道路」いよいよ概略ルート最終決定へ 最短ルートは「西尾張中央道」の高架化!?
東海北陸道がそのまま臨海部へ
国土交通省 中部地方整備局は2024年7月22日、名古屋圏の新たな高規格道路「一宮西港道路」について、計画段階評価の2回目アンケートを開始しました。
いよいよ概略ルートが決定されていきます。完成すればどれだけ便利になるのでしょうか。
一宮西港道路は、一宮JCTで名神に接続する東海北陸道を、さらに南へ伸ばしていくものです。最終的に東名阪道を経て、伊勢湾岸道まで直結していきます。
【画像】超便利!? これが「一宮西港道路」の「3つのルート案」です(28枚)
さらにその先、海を越えて高浜・岡崎方面までつなぐ「名古屋三河道路」も、ほぼ同時並行で具体化が進んでいます。
全国有数の大渋滞ポイントである一宮JCTは、東海北陸道の交通がすべて名神へ集中することが主な要因となっています。この交通がそのまま東名阪や伊勢湾岸道へ分散すれば、混雑も緩和することが期待されています。
さらに、主要な臨海工業地帯である名古屋港周辺部にとって、北陸方面のダイレクトアクセスが実現することになります。これまでは名二環・名古屋高速一宮線などへ迂回する必要があったほか、下道の「西尾張中央道」の信号待ちや渋滞を甘受するしかありませんでした。
一宮西港道路が実現すれば、臨海部から東海北陸道まで「信号ゼロ」で直通できるようになります。
気になる進捗ですが、事業化に向けたプロセスの最初の段階である「計画段階評価」の1回目が行われ、ことし3月に概略ルートが「3つのルート案」に絞られていました。
今回、この3つのルート案から、いよいよ最終案を絞り込むことになります。
3つのルート案とは、「西尾張中央道の高架化」「弥冨ICを通る高架ルート」「国道155号の高架化」です。最短距離は先述のとおり西尾張中央道にそのまま高架が整備される案です。
アンケートは10月4日まで。この結果などを元に、概略ルートが最終決定されます。そのあと、都市計画決定と環境アセスメントの手続きが進められ、それが終わればいよいよ事業化を待つ段階となります。