(写真:時事通信)

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先の東京都知事選の開票特番で、得票数2位の石丸伸二氏(41)への質疑応答が注目を集めた元乃木坂46の山崎怜奈(27)。2週間あまり経つが、雑誌に寄稿した“総括”が「石丸氏のこと?」と波紋を呼んでいる。

山崎が石丸氏にインタビューしたのは、7日放送の『Mr.サンデー“七夕決戦”都知事選SP』(フジテレビ系)でのこと。山崎が公約に関する質問を投げかけたところ、石丸氏は「大変申し訳ないのですが、前提のくだりが全く正しくないなというふうに感じました」と苦笑。山崎は「すみません、不勉強で……」と詫びつつ再び質問するも、「それは見方が違うんじゃないでしょうか」と質問を切り捨てられてしまった。

一連のやり取りに、SNSでは石丸氏に“威圧的”“パワハラ”といった批判の声が続々。山崎も出演後に更新したXで、《ある場面、限られた中継尺で意図している疑問を端的に伝える力が足りなかったなと反省》と回想。また《あ一怖かった、でも楽しかった、色々若くてすみません…今後とも精進しますので多めに見てもらえますと幸いです》と綴ったこともあり、同情の声が寄せられていた。

そんな山崎にとって、石丸に“論破”されたことは忘れられない一件となったようだ。

16日にゲスト出演したラジオ番組『Skyrocket Company』(TOKYO FM)では、パーソナリティーのマンボウやしろ(48)から「都知事選お疲れ様でした」と労われた山崎。開票特番に向けて入念に準備したことを振り返りつつ、石丸氏とのやり取りを仄めかす一幕があった。

具体的な事柄には言及しなかったものの、やしろが「あのジャンルの伸び代、必要かどうかもあるけどね、“対あの人”に対しての」とフォロー。すると山崎は「別に“対あの人”に向けて生きてるわけじゃなから大丈夫全然」と、気丈に振る舞っていた。

そうしたなか注目を集めているのは、19日にライフスタイルマガジン「Hanako」のWEBサイトで公開された山崎の「都知事選」と題したエッセイだ。

20日に更新したXでは、《2年前、参院選の所感をエッセイという形で記録に残したのですが、後々自分で読み返すことが多かったので今年の都知事選でも書こうと以前から決めていました》と紹介していた。

エッセイのなかで山崎は、今年の都知事選について“話題性が重要視されることが顕著だった”と回想。肝心な政策議論などよりも、ネットの“バズ”やセンシティブな発言などインパクトの強い訴求が目立ってしまうことを指摘。その上で、“都知事の素養”についてこう私見を綴っている。

《光が届かず、声もあげられない人たちにも光を当てていくのが、政治であってほしい。自分は自分のままでいいと思えるように、他人のことをとやかく言いたくなっちゃう暇がないくらい幸せならもっと良い。

立場が異なる人の声を受け止めるとき、言葉の行間を読み、理解しようという姿勢をとるのは能力ではなく余裕だ。いかなる相手にも礼節ある態度を取る、その余裕がない人が首都・東京を治めることになっていたら、どんな4年間になっていただろう》

理想とする政治について触れつつ、“いかなる相手にも礼節ある態度を取る余裕がない人が都知事になっていたら”と仮定した山崎。だが、選挙特番でのやり取りやラジオでの発言から、こうした表現に「石丸氏を指している?」と受け止めた読者もいたようで、Xでは批判的な声が。

《まだグチグチ言ってる…可哀想になってきた》
石丸伸二さんの事でしょ? そうとう根に持ってる》
《やっぱり論点がずれてる。 話題づくり云々というが、昔から都知事選は知名度勝負と問題視されていた。テレビ以外で発信が可能になれば活用するのは当然。 やっと不平等な現職優位を打ち消す道が見えたのに、問題の大小を見誤ってる》

そのいっぽうで都知事選について自ら情報収集し、終わった後も“総括”する姿勢を評価する声も上がっている。

《なんて素晴らしい文章なんやろ。れなち、それが大正解ですよ!!》
《たぶん、読む人によっては難癖つけてくるんだろうなと思うけど、言ってることは極めて真っ当じゃないのかな》
《今は都民じゃないけど山崎怜奈さんのおかげで今回の都知事選はいつもより注意深く情報を収集し見守ることが出来た。心の容量が溢れないよう適度に休みながら今後もお仕事頑張ってほしい。いつもありがとうございます》

山崎が今回の文章で誰のことを具体的に指したかは定かではないが、“相手に礼節ある態度を取れる余裕のある人”に都知事になってほしいという願いは否定されるべきではないだろう。