話題になった「つやま自然のふしぎ館」のポスト(つやま自然のふしぎ館の公式X「@fushigikan_t」公式Xより)

 地方のある博物館の呼びかけが、大きな反響を呼んでいる──。

《館内で飲まないでくださいねって入口で声をかけたにもかかわらず完飲してあまつさえそのゴミを置き去りにして帰るってゆう…》

 と、捨てられたとみられるスポーツドリンクや缶コーヒーの容器の写真をアップしたのは、岡山県津山市にある「つやま自然のふしぎ館」の公式Xだ。

「7月21日にポストされたこちらの投稿は、7月22日17時の時点で、約140万のインプレッションを集め、大きな反響を呼んでいます。投稿では、続けて《なぜ博物館や美術館の館内で飲食が禁止かというと、こぼれ落ちた食べ物に虫がわいたりカビが生えて、資料の破損につながる危険があるからです。どうかご協力ください》と解説をしていました」(週刊誌記者)

 この投稿に対し、Xでの反応は

《博物館・美術館内で飲食できる精神すげえな……。館内で飲んでるところ想像したけど非常識すぎる姿だよ。そういう感覚が無いのがもう、理解不能》

《罰金を設けた方が良い。こんな事は言いたくないが、性善説でルール・マナーを守る事を他人に委ねないようにした方が良い》

 など、怒りの声が多数、みられる。

 また、館内飲食禁止の理由についても、多くの賛同の声があがっている。

《何度も訪問していますが、なぜ飲食禁止か?理由を知りませんでしたが、これ見て納得!!(勿論、今までも禁止なので飲食はやってはなかったけど…)》

《私は展示物を汚したりするリスクかと思ってましたが、虫やカビなんですね、勉強になりました》

《知りませんでした。その理由をもっと大にして知らせれば周りも注意するし自粛すると思います》

「博物館の飲食禁止は、ネット上でたびたび話題になっています。2020年には『埼玉県立歴史と民俗の博物館』の注意書きがTwitterで拡散され、注目を集めたこともありました。《展示室で飲食ができないのは… わずかな飲み物や食べ物からカビが発生したりアリやゴキブリなどの虫を呼び寄せてしまいます 飲み物の1滴が虫を呼び、資料の破損につながる危険があります!》とイラストをまじえて呼びかけたもので、『わかりやすくていい』など多数のコメントが寄せられました」(同前)

 今回、注目を集めた「つやま自然のふしぎ館」だが、創設者の「人体構造をより深く知ってほしい」との意向により、創設者のホルマリン漬けされた臓器や脳などが展示されている、「クセの強い博物館」として知る人ぞ知る存在だ。この夏、足を運んでみてはどうだろう。もちろん、飲食禁止ルールを厳守でーー。