恵允が恩師からの言葉に感謝を述べた。写真:金子拓弥(サッカーダイジェスト写真部)

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 U-23日本代表は現地7月20日、フランス・ボルドーでチーム練習を実施。佐藤恵允(ブレーメン)が恩師からメッセージがあったとトレーニング後に明かした。

 その人物とは、明治大の栗田大輔監督。同大学入学時代は無名だった恵允を、4年時にはドイツ1部クラブからオファーがくるまでに成長させ、そのほかにも多くの選手をプロの舞台に羽ばたかせた名指導者だ。

 恵允は62分から途中出場した17日の国際親善試合・U-23フランス代表戦(1−1)後に栗田監督から連絡があり、エールをもらったと語った。

「アメリカ戦(6月のアメリカ遠征)の時より、以前よりは良くなったなと言われました。フランス戦では、攻撃で自分の良さを出そうとしているのが見えたと言われて、もっと積極的に自分の良さを出せるように頑張れよ、という言葉をいただきました」
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 栗田監督とは頻繁に連絡をとっているようで、アメリカ戦の時は「僕が勝手に、守備から自分の良さを出そうと考えていて、そのときに、いやお前の良さは守備じゃなくて、攻撃だぞと言われた」のだと言う。

 その言葉通り、フランス戦では意識を攻撃に向けた結果、パフォーマンス向上を実感。恵允は「今回、フランス戦で逆に攻撃で良さを出そうっていう考えに変わって、それをやって何本か突破もできたんで、考え方が変わるだけで自分のプレーも出せるっていうのは分かった。でもあとは質の高さとかも追求しないといけない」と気を引き締める。

 恩師からのアドバイスに、「ありがたいです」と微笑んだ23歳のFWは、パリ五輪に向けて「また磨き上げていきたい」と誓った。

取材・文●手塚集斗(サッカーダイジェストWeb編集部)