【お天気気象転結】猛暑と雷雨
文化放送メールマガジン(毎週金曜日配信)にて連載中の「佳子・純子のお天気気象転結」。気象予報士の伊藤佳子記者・鈴木純子アナウンサーが、毎日にちょっと役立つお天気情報をお届けしている。この記事では全文をご紹介。
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▼7月12日配信号 担当
伊藤佳子
今週は東京でも午前中から35度を超えるなど、まさに「災害級の暑さ」に見舞われました。確かに「温暖化」どころか、国連・グテレスさんの言う「地球沸騰化」状態ですよね。
7月7日の七夕選挙「都知事選」も終わりましたが、私にとっては猛暑とゲリラ雷雨に見舞われた選挙戦でした。
猛暑日の炎天下、街頭演説する候補者の様子を取材。
30分どころか1時間以上前から集まる人もいて、高齢の方もぎらつく太陽の下立ちっぱなし。大丈夫かな?とそちらが心配になるくらいでしたね。
候補者もあまりの日差しの強さと暑さに我慢できず、頭からタオルをかぶり、聴衆に水分補給を呼び掛けたり……。
▲強い日差しと暑さで、頭からタオルをかぶる石丸候補
一番暑かったのは、投開票日の選挙事務所。
私が担当した小池事務所は狭い所に多くのメディアが入り、人と機材、さらにテレビ用ライトでかなりの蒸し暑さでした。
エアコン2台フル回転させ、大型扇風機を入れ、お茶の差し入れもありましたが、技術スタッフや記者は文字通り汗だくで風呂上り状態。化粧もすべて落ち、手にもつ原稿はポタポタと落ちる汗で字がにじみ……。
当選確実となった小池知事と文化放送スタジオとの生放送での掛け合いのため、知事にイヤホンを渡し簡単な説明をすると、知事から「大変ね」と一言。
生のインタビューは各社との調整で時間が秒単位で細かく決まっているのですが、ほぼジャストに終わり、本当にほっとしました。
メディア側からの30秒前の時間出しに、ピッタリ30秒でまとめる巧さは、さすが元キャスター。
▲文化放送スタジオからの質問に答える小池知事
選挙戦最終日の夕方には、都内はゲリラ雷雨に見舞われました。池袋西口で小池知事の街頭演説を収録しようと取材していた私と山本記者は、傘が全く役にたたない豪雨に1時間近く打たれ…。
▲雷雨に見舞われた池袋西口
17時開始予定を30分遅らせ、雨脚が弱まった隙間で街頭演説が始まったものの、また激しい雨が降り出し、都内では冠水の被害も発生。知事もそちらの対応に当たるため、5分で演説は終了。
私は下着までぐっしょり濡れ、靴も鞄も中に入っていたノートや財布の中のお札までぶよぶよに…。カバンは形が変わり新聞紙を詰めましたが、いまだに湿っていて、使い物にならなくなりました。
猛暑と梅雨末期の大雨は、まだ続きます。油断せず注意したいものです。
▲浅草ほおずき市
気象予報士・防災士
都庁・気象庁担当記者 伊藤佳子