Image: Linglong

中国のパソコンメーカーLinglongが、新しい形のパソコンを発表。どの辺が新しいかというと、モノは折りたたみキーボードだけというところ。そう、ディスプレイがないんです。

本当に必要なのはキーボードだけ?

Linglong新型パソコンは、とにかくモバイル性とコンパクトさが重視されています。なくてもなんとかなるものを極限まで削ぎ落とした結果、辿り着いた形がコレ。折りたたみキーボードスタイルです。

チップもメモリもストレージもバッテリーも全部キーボードの下に入れ込みました。一応、基本スペックは、チップはAMD Ryzen 7 8840U。メモリは16GB or 32GB、ストレージは512GB or 1TB。バッテリーは1万6000mAhで、USBポートが3つ。

中国動画サイトbilibiliで発表会の様子が公開されていますが、2つ折りしたキーボードをパンツのお尻ポケットにすっぽりいれてしまう場面では拍手が起きています。やはり、小型化は正義なのでしょうか。

ディスプレイの代替品はいくらでもある

「パソコンにとって本当に必要なものだけを残して小型化したら、キーボードだけになりました」と、言われたら、冷静に「ディスプレイいるぞ?」ってツッコミますよね。もちろんです。ディスプレイはマストです。

しかし、Linglongの次世代性はそのディスプレイに対する考え方にあります。つまり、パソコンに画面なくても他にいくらでもあるでしょ?ということ。家にいればテレビがあるし、スマホは常に持ち歩いているし、なんならこれからはARグラスでバーチャルディスプレイ使うでしょう?と。

もちろん、クリエイティブ系の仕事など向き不向きはあるでしょうが、最小はこれでいけますという思い切った小型化なのです。

あれ、パソコンってなんだ?

パソコンからディスプレイを排除したのはLinglongだけではありません。キーボードにARゴーグルが付属した新しい形のパソコンSpacetopというものあります。要は、パソコンの機動性あげようと思ったら、一番邪魔なのはディスプレイなんだなって。

…あれ、パソコンの定義ってなんだ? パソコン。パーソナルコンピューター。個人使用を目的とする小型コンピューターのことなので、ディスプレイなんてあってもなくてもパソコンはパソコン! これでいくと、スマホだってパソコン!

ARグラスが普及していけば、本当に多くのパソコンからディスプレイはなくなるでしょうね。だって、グラス越しの世界には360度のディスプレイがあるんだもん。

Source: bilibili via Tom’s Hardware

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ディスプレイなし。ARグラスと使うPC「Spacetop G1」を触ってきた