小塚かおる「東京都議補選で自民党は2勝6敗と惨敗!しかし野党も勝ててない!」
東京都知事選と同日に行われたもう1つの首都決戦“東京都議補選”。7月9日「長野智子アップデート(文化放送)」では、日刊ゲンダイの小塚かおる第一編集局長が東京都議補選の選挙結果を分析した。
小塚「自民党は8か所に候補者を立てて2勝6敗と惨敗でしたが、立憲民主党も3か所に候補者を立てて1人しか勝てなかったんです。あと共産党は4か所に立てて誰も勝てなかった。日本維新の会も2か所に立ててゼロ。それじゃあ結局、誰が勝ったのって思うじゃないですか。まず小池百合子さんが特別顧問を務めている地域政党の都民ファーストの会が4人立てて3人勝ちました。あとは八王子の諸派という人が1人と無所属の人が2人。つまり、これが何を表しているかというと『自民党もイヤだけど、共産も維新も立憲もイヤよ』みたいな空気感っていうのが今の有権者の中に漂っているんです。国政政党にとっては次の衆院選を考えるにあたって、ちょっと深刻ですよね」
長野「今回、投票率が上がりました。それがどういう理由で上がっているのか、細かくは分からないですけど、確実に無党派層といわれる人が足を運んでいるっていうことですよね」
小塚「投票率が5ポイント上がっているっていうのは多分、無党派層ということだと思います」
長野「今まで選挙に行かなかった人が行って、こういう結果になったということは、これまで選挙に行かなかった人たちは既成政党を否定しているっていうことですよね」
小塚「自民党はこれから総裁選がありますけど、ただ単に総裁の顔を変えるだけでいいんですかっていう時限まできてると思いますよ。今までの自民党だったら『岸田さんがダメだったら誰にしよう』みたいな感じで新しい顔にしてましたけど、自民党は裏金問題も含めて中身が変わってない。そうすると簡単に信頼が戻るかっていうと、今回の結果をみると、どうかなって感じですよね。あと一方で立憲は野党第一党ですけど、受け皿になりえてないっていうことが明確に出ちゃったかなと思います」