子どもの歯列矯正をはじめるベストタイミングはいつ? 何歳から治療できるの?

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ブライト矯正歯科の清粼先生によると、タイトルの結論としては、「1歳6か月児健診や3歳児健診、就学時健診などで歯並びについて何か指摘されたら、間を置かずにすぐに矯正歯科に相談するのがよい」そうです。詳しく教えてもらいました。

※この記事はMedical DOCにて【「子どものうちに歯列矯正をすると良いワケ」を歯科医が解説 治療の開始タイミングや費用も知りたい】と題して公開した記事を再編集して配信しており、内容はその取材時のものです。

≫ 「子どものうちに歯列矯正をすると良いワケ」を歯科医が解説 治療の開始タイミングや費用も知りたい

監修歯科医師:
清粼 丈司(ブライト矯正歯科)

日本大学歯学部卒業。日本大学大学院歯学研究科(歯科臨床系専攻/歯科矯正学)修了。同大学歯学部附属病院歯科矯正科で専修医を経たのち、ブライト矯正歯科を開院。「歯並びを綺麗にすることを通じて輝かしい人生(Bright Life)をサポートする」をモットーに日々の診療に努める。日本矯正歯科学会認定医、歯学博士。

編集部

子どもの歯列矯正とは、具体的に何歳から何歳までが対象となるのでしょうか?

清粼先生

おおよそ6歳から永久歯が生えそろう12~13歳頃までが治療の対象となります。しゃくれや受け口では3歳頃から治療をはじめる場合もあります。

編集部

永久歯が生えそろってからでは遅いのでしょうか?

清粼先生

永久歯がすべて生えそろった段階で、大人の歯列矯正とほぼ同じ治療になります。あごの位置を変えたり、歯列の幅を広げたりする子どもならではの治療は乳歯と永久歯が混在する「混合歯列期」にしか行うことができません。

編集部

成長を活かした歯列矯正を受けるためには、遅くても何歳までに治療を始めたほうがよいのでしょうか?

清粼先生

骨格を整えたり治したりするのにも2年ほど期間を要するため、遅くとも8~9歳頃には治療を開始しておくほうがよいでしょう。子どもの歯列矯正は時期を逃してしまうと、大人の歯列矯正とほぼ変わらない治療になってしまうため注意が必要です。

編集部

治療をはじめるベストな時期を逃さないために、どのような点に注意したらよいでしょうか?

清粼先生

1歳6か月児健診や3歳児健診、就学時健診などで歯並びについて何か指摘されたら、間を置かずにすぐに矯正歯科に相談するのがよいでしょう。そうすると「もう少し待っていいですよ」「すぐに治療を始めたほうがいいですね」など、治療をはじめるタイミングについてのアドバイスが受けられます。

編集部

「子どもの歯並びで少しでも気になることがあったら、すぐに相談」ということですね。

清粼先生

歯並びが綺麗かどうかに関わらず、6歳になったら一度矯正歯科で歯並びを診てもらうことをおすすめします。矯正歯科では当院のように無料相談を実施しているクリニックもあるので、このような矯正相談をぜひ活用していただければと思います。

編集部

乳歯の時期に注意しておきたい歯並びはありますか?

清粼先生

乳歯の歯並びで歯と歯の間にすき間がない場合は、永久歯の歯並びが悪くなる可能性があるため注意が必要です。それ以外にも「下あごが出ているな」と思ったら3~4歳頃に一度矯正歯科を受診するのがベストでしょう。