【巨人】坂本勇人復帰後のファーストコンバートの可能性は? 高木豊氏から「可能性は高い」と指摘される理由とは

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坂本は名遊撃手として知られた(C)KentaHARADA/CoCoKARAnext

 ベテランが岐路に立たされている。

 今季がプロ18年目のシーズンとなっている巨人・坂本勇人が6月26日、登録抹消となった。

【坂本勇人の現在】2軍で調整中の坂本勇人選手が「桑田流」で復調か?体のキレを戻す?1軍に戻るタイミングでコンバートはあり得るのか?【巨人】

 今季は61試合で打率「.234」、4本塁打、18打点にとどまっていた。阿部慎之助監督も勝負の後半戦に必要な戦力と認めながら、再調整へと送り出した。

 今季は開幕戦から5番を務め、5月12日には球団OBの川上哲治氏に並ぶプロ野球歴代13位の通算2351安打をマークするなどメモリアルイヤーともなっているが、肝心の打撃成績はシーズンが進むにつれ、下降していき、6月の打率は「.159」まで低迷、リーグ戦再開後も調子が上がらず、指揮官が断を下した。

 ファームでは桑田真澄2軍監督の下で、フォームの再確認やキレを出すための体作りに努めていることも伝わる中、球界を代表するバッターの一人、坂本の現在地、今後に関しては球界内からも様々な考察の声が上がっている。

 現役時代は大洋(現DeNA)で活躍、引退後は日本代表コーチも務め、現在は野球解説者として活躍する高木豊氏は7月4日に自身のYouTubeチャンネルに「【坂本勇人の現在】2軍で調整中の坂本勇人選手が「桑田流」で復調か?体のキレを戻す?1軍に戻るタイミングでコンバートはあり得るのか?【巨人】」と題した動画を更新。坂本の今後についても独自の視点で考察を加えている。

 動画内では桑田2軍監督の下で行っている現在の調整法を取り上げつつ、坂本の立て直し法については同氏は「まずは気持ちを立て直すということ」とコメント。「まず心を立て直し野球をやりたいという環境になって 本来の負けず嫌いな性格も出てくる」と心技体を整えることを求めた。

 さらに肉体面においては「体が変わるときかもわからんな」とぽつり。坂本も日頃から節制に取り組んでいることは伝わっているが、年末に36歳になるとあって、今1度肉体改造に取り組むことで「分岐点になるかも」「これを抜けたら40までいけるかもしれない」と、今回のファーム調整がプロ人生を長く続ける分岐点となるかもしれないと語った。

 また同氏は復帰後のチーム起用にも目を向けた。 

 昨季まで守った遊撃から今季は肉体面の負担を減らす意味でも開幕から三塁を守るが、この起用も復帰後は変化する可能性があると指摘した。
  
 坂本離脱後、現状はサードを岡本和真や門脇誠などの併用起用、一塁を強打の大城卓三が守るが、復帰後も坂本は休養をはさませつつの起用が想定されることで、「後釜が大城であったりとかするのであれば、ファーストのほうが好都合」とコメント。一塁のバックアップメンバーに大城を想定するとなれば、ポジションの入れ替えも少なく、「可能性は高い」と見る。

 再昇格時にファーストを守る可能性もあるとした。

 また今回の降格は「指導者の道としても良い勉強している」と今後を見据えても生きるとした。

 チームにとっても無類の勝負強さを誇る背番号6の復帰は4季ぶりのV奪回へ欠かせないピースともなる。現役時代からの盟友でもある、阿部監督がいかに坂本の「最適解」を引き出していくかも今後は注目となりそうだ。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]