愛子さま(撮影/JMPA)

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 今年4月、宮内庁の公式インスタグラムが開設され、現在フォロワー数は168万に達している。一方、愛子さまはインスタグラムに完全プライベートのアカウントを持っていた。そのアカウントが密かに開設されたのは、愛子さまが学習院女子高等科の2年生に進級された春、2018年4月のこと。ご自身の顔は隠されていたが、友人とのツーショットや“推し活”の様子など、同世代と何ら変わらない日常が垣間見られる写真が投稿されていた。しかし、それらの写真は全削除された。【前後編の後編。前編を読む

【写真】両肩を首近くまで出したCocomi。他、卒業式の愛子さま木村拓哉が運転し助手席にKoki,が座るドライブ、天皇陛下と雅子さま愛子さまのサイクリングも

現在は「見る専」

 投稿は全削除されたものの、アカウントそのものは消されておらず、SNSによるつながりはいまも残されている。

「現在は、投稿はしなくてもまわりの投稿は見る、いわゆる“見る専”として利用されているようです」(学習院関係者)

 愛子さまは現在、約700のアカウントをフォローされている。そのフォロー先は多岐にわたり、愛子さまのお人柄やご興味の幅が浮かんでいる。

「多いのは学習院の高校や大学の同級生です。また、“サブアカ”と呼ばれる、小規模な人数の仲間内でしか知り得ないアカウントとも、複数つながっています。“サブアカ”はごく親密な関係性の相手にしか教えないもの。つまり、それだけ周囲から愛子さまが信頼できる相手だと思われているということです」(前出・学習院関係者)

 一方で、フォロー先には著名人も含まれている。

木村拓哉さん(51才)の2人の娘、Cocomiさん(23才)とKoki,さん(21才)のことを、愛子さまはフォローされています。愛子さまCocomiさんと同じ2001年生まれ。同級生としての親近感をお持ちなのでしょう。もしかして、次元は違いますが“著名な両親”の元に生まれた娘という面で共感されたところもあったのかもしれません」(前出・学習院関係者)

 愛子さまはこの春、Cocomiと同じ空間に偶然居合わせたこともあった。4月、天皇ご一家が鑑賞されたクラシックの演奏会に、Cocomiはフルート奏者として出演していた。

愛子さまは学習院初等科時代に管弦楽部に所属し、チェロを演奏されていました。現在もご一家で楽器を演奏なさるなど、クラシックへの造詣は深い。プロの演奏家として活動するCocomiさんには一目置かれているのでしょう。

 また、愛子さまの初等科管弦楽部時代の同級生の中には、Cocomiさんと同じ高校に進学し、在学中にコンサートで共演したことがある人もいます。そうした関係からも、“木村家の人々”とひときわ縁をお感じなのかもしれません」(別の宮内庁関係者)

 愛子さまの裏SNSのアカウント名は、さすがに愛子さまとはまったく結びつかない、無関係なハンドルネームを慎重に選ばれたようだ。

「2016年のSMAP解散以降にドラマで活躍する木村さんのファンになったようで、木村さんにちなんだ“偽名”をつけられたようです」(前出・別の学習院関係者)

 ほかにも、かつてダンスグループで活躍した女性アーティストなどをフォローされてもいる。また目立つのは、複数の男子バレーボールチームをフォローしていることだ。つい先日まで行われていたバレーボールのネーションズリーグは、男女ともに世界の強豪相手に健闘したことで、国内での盛り上がりは相当なものだった。

「両陛下や皇族方が国体の開会式などに臨席されるように、皇室とスポーツは切っても切れない関係にあります。愛子さま皇居で両陛下や職員とバレーボールに興じられることもあると言いますし、最近の男子の代表チームには石川祐希選手(28才)や、愛子さまと同学年の高橋藍選手(22才)といったイケメン選手たちも揃っていますから、より注目度は上がっているのでしょう」(前出・別の宮内庁関係者)

5人の子供と2匹の猫

 意外なご趣味が垣間見える一方で、愛子さまのご関心に沿ったフォロー先もある。その1つが、犬の殺処分ゼロを目指し、保護犬のトレーニングや譲渡活動を行うNPO団体だ。

 愛子さまと保護動物の縁は深い。保護犬や保護猫を飼われていることはもちろん、2009年、両陛下とご一緒に日本動物愛護協会のチャリティーイベントに出席されたほか、学習院の文化祭などでも、動物保護団体のブースで募金をされるシーンがあった。

 学習院初等科の卒業文集では『犬や猫と暮らす楽しみ』『動物たちの大切な命』と題した2つの作文を執筆された。当時12才の愛子さまは文中に、年間217万頭もの犬や猫が殺処分されている現実を知ったときの驚きや、人と動物との絆の素晴らしさ、命の大切さを発信していきたいとの思いを綴られていた。

 さらには、同世代の若者による環境活動にも興味をお持ちのようだ。フォロー先には、SDGsに取り組む学生らの団体もある。

「はがきの代わりに常緑広葉樹の葉を使うというプロジェクトに取り組んでいる団体です。この葉は、『はがきの起源』ともいわれているもので、皇居東御苑など皇室ゆかりの場所でも見られます。愛子さまご自身もこの葉を手にし、はがき代わりに使われたことがあるのかもしれません」(前出・学習院関係者)

 愛子さまの日常生活のほとんどは、つまびらかにされていない。皇居で起居され、移動はお車、気軽なお出かけもままならず、街をひとりでお歩きになることもない。しかし、普段は見えにくい「ごく普通の20代女性」としての愛子さまのお姿も、アカウントのフォロー先から感じ取ることができる。

 愛子さまのアカウントのフォロー先には、極めて庶民的なものも混じっているのだ。たとえば、「節約テク」を発信するアカウント。

「スマホ代を安くしたり、冷暖房代を抑えるテクニックのほか、チェーン展開しているアイスクリームショップの割引情報などといった、日常的なお役立ち情報を発信するアカウントもフォローされています」(前出・学習院関係者)

 愛子さまは成年会見で《皇室は、国民の幸福を常に願い、国民と苦楽を共にしながら務めを果たす、ということが基本であり、最も大切にすべき精神であると、私は認識しております》と語られている。愛子さまなりに、国民の生活に心を寄せられていることの表れだろう。

 一方で、愛子さまの将来に深くかかわるものもある。愛子さまは「子育て系アカウント」を複数フォローされている。幼い子供のかわいらしい姿と、その子供を慈しんで育てる様子が伝わるものだ。中には、5人の子供と2匹の猫が一緒に暮らす、大家族のアカウントもある。

 現在、愛子さまを筆頭に、女性皇族の将来を左右しかねない議論が進められている。安定的な皇位継承や皇族数の確保は喫緊の課題であり、与野党間でもようやく本格的な議論が始まろうとしている段階だ。現在の法制上は、愛子さまは結婚されたら皇室を出て民間人になられる。

 しかし、新たに設けられる制度次第では、結婚後も皇室に残り、両陛下を近くで支えられながら公務にも取り組まれる可能性が高くなる。ただ、いつそれが決まるかの見通しは立たない。愛子さまの今後を左右する議論が、愛子さま抜きで進められようとしているのだ。いくら政治に関与できないとはいえ、愛子さまの本心を推し量ろうとすべきではないだろうか。

「ご結婚後、愛子さまがどのようなお立場に立たれるのかは不透明な状態が続いています。しかし、SNSのフォローからは、愛子さまがどちらにしても子供を持ち育ててみたいというお考えをお持ちなのではないかとも思えるのです」(皇室記者)

 愛子さまが静かに楽しまれる裏SNSには、愛子さまの国民への思いと、未来への希望が詰まっている。

(了。前編を読む)

※女性セブン2024年7月11・18日号